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2025年11月11日火曜日

温暖化は不可逆的転換点の新たな現実に突入

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
曼 珠 沙 華



世界中の160人の気象関連の科学者が作成した

報告書では、地球は現在、サンゴ礁の広範な

死滅が近づきつつあることから、一連の

壊滅的かつ不可逆的なものになり得る気候の

転換点のうちでも最初の段階にあるとしている。

人類が化石燃料を燃焼し気温を上昇させるに

つれ、すでに深刻な熱波、洪水、干ばつ、

山火事が頻発している。

だが、現在はさらに気候変動による大きな

影響が目前に迫っていると警告。

アマゾン熱帯雨林から極地の氷床に至るまで、

地球の重要なシステムのバランスを崩壊に

追い込む可能性がある。

そうなれば、壊滅的な影響が地球全体に広がる。

産業革命以前の水準から1・5度以内に温暖化を

抑制するという世界的に合意された目標が

未達に終わるのは、ほぼ確実だからだ。

現在、気象変動の影響を最も身近に確認できる

のがサンゴ礁の白化・死滅現象だ。

サンゴ礁の崩壊は、海洋生物にとって不可欠な

生息地を奪い、食糧安全保障を脅かす。

2023年以降、海洋の温度が過去最高を記録する中、

世界のサンゴ礁は史上最悪の大量白化現象に

見舞われ、その8割以上が影響を受けている。

サンゴにとって海水温の上昇による高温

ストレスは命取りになる。

サンゴの色やエネルギーのもとになる共生

藻類が排出されて、白い骨格が露出する。

米フロリダ州沖の全長約560Kmでのサンゴ礁

調査研究では、ドリイシ属のサンゴ5万2300

固体を詳しく観察した結果では、海洋熱波で

コロニーが機能的絶滅に陥ったとされた。

機能的絶滅は、完全消滅の前の段階となる。

フロリダの海水温は2023年にピークに達し、

32℃を超えたが、これは少なくとも150年ぶりの

最高記録だった。

また、豪の大学の研究者による世界最大級の

豪のグレートバリアリーフの南部の島の

サンゴ礁462コロニー(群体)を観察した結果、

370のコロニーが白化しており、うち52%が

死滅していた。

死滅率は一部で95%に達し、死んだ組織が

剥離してコロニーが崩壊し始めていた。

また、別の報告では、現状のままでは2100年

までに、サンゴの生息に適した環境はほとんど

なくなるか、皆無になるとしている。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし 

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