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2024年5月14日火曜日

クジラの集団座礁(マスストランディング)

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
千 本 釈 迦 堂  阿亀桜



日本近海では、複数のクジラが一度に海岸に

漂着したり、座礁したりするケースは稀な

ことだが、イルカ類では多くの事例がある。

1年前の2023年4月に、千葉県の房総半島

東側の海岸にイルカのカズハゴンドウ32頭が

打ち寄せられているのが見つかった。

現場周辺に居たサーファーたちの活躍で

多くが海に戻されたが14頭が死亡。

国立科学博物館が死亡した6頭を回収し、

解剖して詳しい死因などを調査した。

うち2体が妊娠中で、1体に重篤な肺炎の

症状が見つかった。

このことから、集団で移動している群れの中で

病気になったりして弱った仲間が出ると、

皆で助けようと集団行動をとるという。

冷水域に入り込み、助けようとしてそのまま

座礁したのではと専門家は推測している。

報告されている集団座礁の記録では、2015年

4月に茨城県鉾田市で156頭が座礁し149頭が死亡。

2001年3月に鹿児島県中種子町で、171頭が

座礁し、うち45頭が死亡している。

また、東北地方太平洋沖地震地震が発生した

7日前の2011年3月4日に、茨城県の海岸に

イルカ約50頭が集団座礁したことがあり、

地震後に前兆ではなかったかと話題になった。

ごく最近の4月25日、オーストラリア西部の

海岸に大量のゴンドウクジラが集団座礁した。

地元民の活動で、座礁した160頭中の130頭を

海に戻すことに成功。

クジラの群れはいったん海に戻してもまた

座礁してしまうことがあるとして監視が続く。

クジラには、オキアミなどの甲殻類や小魚を

主食とするヒゲクジラと大きな魚を集団で

捕食するハクジラがあるが、ハクジラの

仲間のゴンドウクジラは社会性が高く、

群れの仲間が病気になったりけがをしたり

すると互いを助けようとする。

座礁クジラは、こうした集団行動の結果、

浜に近づきすげて座礁するのだとされている。

オーストラリアの座礁のケースでは、海洋

調査団体のリーダーは群れの中に生まれて間も

ない赤ちゃんが含まれていたと報告している。

記録に残る過去最大級の座礁例は、1918年に

ニュージーランドのチャタム諸島で約1000頭の

クジラが[集団自殺]として記録されている。

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2024年5月13日月曜日

魚類の大量漂着も地震の前兆には無関係

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
紅枝 垂 れ 桜



時折、大量の魚が海岸に漂着し、時には

海岸線を埋め尽くす事態となることがある。

或いは、深海で棲息している魚な多数、

一度に打ち上げられているのを見て、地震

発生の前兆だと騒ぐ事件も少なくない。

取分け長大な魚体で頭の[飾り]が特徴的な

リュウグウノツカイや、沖縄近海まで全国的に

漂着や漁網で捕えられるサケガシラは、地震

発生の前兆として騒がれることが多い。

能登地震の震源となった海底断層が伸びて

いる新潟県佐渡両津湾の大型定置網に、

2014年(平成26年)2月中旬から3月にかけて、

多数のサケガシラが採捕されて、深海での

異常発生が騒がれたが地震とは無関係だった。

東海大学海洋研究所による地震前兆の深海魚と

言われている[リュウグウノツカイ]や[サケ

ガシラ]などる8魚種に絞って実施した漂着や

捕獲の事例確認調査結果が報告されている。

1928年11月26日から2011年3月11日までに

336件の漂着や捕獲の事例を確認。

更に、それぞれの深海魚出現日から30日後

までに、出現場所から半径100km以内に

発生したM6・0以上の地震を調査。

その結果では、深海魚出現後に地震があった

ケースは2007年7月16日の新潟県中越沖地震

(M6・8)のみだった。

このことから、深海魚の出現と地震発生とは

無関係だと結論付けている。

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2024年5月10日金曜日

摂取による危険性が指摘されている健康食品

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平 野 神 社



魚の油から抽出されるEPAも、紅麹と同様の

リスクを抱えていると指摘している。

EPA製剤は、高脂血症の治療にも使われる

れっきとした医薬品であり、副作用もある。

過剰摂取すると血液が固まりにくくなって

脳出血など致命的なトラブルにつながるうえ、

不整脈のリスクも高まる。

特に、高血圧症や脳出血の病歴がある人は

摂取を控えるべきだと指摘。

鉄分についげも、飲み方を誤れば重篤な

副作用が生じると警告。

鉄分を過剰に摂取すると、鉄過剰症になる。

鉄分が沈着した臓器に応じて、肝機能障害や

すい臓がん、心不全など様々な症状が発生する。

とりわけ脂溶性ビタミンは体内に蓄積され

やすいので、飲みすぎには注意が必要と警告。

ビタミンDは、腸におけるカルシウムの吸収を

促進する効果があり、同時に摂ると高カル

シウム血症を招く恐れがある。

また、ビタミンEは血を固まりにくくする

作用があるうえ、過剰に摂ると筋力低下や

疲労、さらには骨粗鬆症を引き起こすという。

更に、酒飲みにはお馴染みのウコンでは、

[二日酔いに効く]として会食前に愛飲している

人は多いが、かえってアルコールを分解する

肝臓の負担を増していると指摘。

肝臓学会の発表では、これまでにウコンが

原因で肝機能障害を起こした人は何百人もいて、

薬剤性の肝障害としては最多だとされる。

ウコンが肝臓の代謝機能を刺激しすぎるのに

加えて、アレルギーも関係していると考え

られるため、摂取量がたとえ少量であっても

注意すべきだと警告。

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2024年5月9日木曜日

紅麴サプリメント摂取者に尿細管の異常発生

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平 野 神 社



[製薬]の名前が付いていても薬剤を製造して

おらず、製薬会社ではない製薬会社、小林製薬。

此処で2023年秋ごろにかけて製造販売された

機能性表示食品の紅麹を使ったサプリメントを

飲んだ人から死者や多数の入院患者が発生。

24年3月になって大阪市が回収命令の行政処分。

厚生労働省は、4月23日の時点で延べ252人が

入院し、延べ1479人が医療機関を受診たことが

小林製薬からの報告で明らかになったと発表。

神戸大学による紅麹サプリメントによる

健康障害調査では、患者はいずれも腎臓の

[尿細管]という部分に異常が起きていた。

腎臓の機能に異常が起きている患者の検査で、

体内のカリウムが通常より少なかったり、

尿の中に糖やたんぱく質が含まれたりしていた。

一度作られた尿のもととなる液体から必要な

栄養素などを再吸収する[尿細管]という部分に

障害が起きたとみられると発表している。

患者の内の60代の女性の場合は、腎機能を

はかる[GFR]という指標が一時、正常値の

半分以下にまで下がり、外来検査で経過の

観察が続くとしている。

障害発生に影響した原因物質は、1ヶ月余り

経過しても不明だが、検査では2年近く摂取を

続けた人も1ヶ月程度の摂取の人にも、同じ

障害が発生していると指摘している。

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2024年5月8日水曜日

紅麹事件だけでない 過去に問題化した事例

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
東 大 寺



問題となっている紅麹については、専門家は

紅麹サプリには[モナコリンK]という成分が。

含まれているが、これは医薬品として使われる

ロスバスタチンそのものであり、これには

筋肉が融解していく横紋筋融解症という重い

副作用があるため、服用量などを誤れば

重篤な健康障害がでると指摘。

専門家の指摘で、過去に、サプリや健康食品に

より悲惨な健康被害をもたらした事例として。

2003年、東南アジア原産の植物[アマメシバ]の

粉末を摂取した40代女性が、重篤な呼吸器

障害を引き起こした。

2004年、コンフリー(シンフィツム)及びこれを

含む食品の摂取により、肝静脈閉塞性疾患などの

健康障害を起こす事例。

2004年、プエラリア・ミリフィカを含む健康

食品の摂取により、発疹や下痢等の症状のほか、

月経不順や不正出血等が起こる事例。

2007年にはスギ花粉を含む健康食品[パピラ]を

摂取してアナフィラキシーショックを起こし、

意識不明の重体に陥ったケース。

2017年には、マメ科の植物[プエラリア・

ミリフィカ]を含むサプリで、アレルギー症状

などの訴えが220件以上も発生。

2023年4月には、健康茶として販売されている

[ジャムー・ティー]から、医薬品成分のステ

ロイドであるデキサメタゾンが検出され

消費者への注意喚起。

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2024年5月7日火曜日

南海トラフ地震の引き金が懸念される日向灘地震

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平 野 神 社



4月17日に、豊後水道で気象庁が南海トラフ

巨大地震
との関連性について調査を始める

想定震源域内でM6・6の地震が発生したが、

地震の規模の基準とするM6.8以上の地震では

なかったために[南海トラフ地震臨時情報]

発出の対応は取られなかった。

日向灘から豊後水道、更に芸予地域は地震

多発地帯であり、特に、日向灘は南海トラフと

連動して動く可能性が懸念されている。

この地震の10日ほど前の4月8日10時25分頃

大隅半島都井岬東南東沖20数Km付近を震源と

するM5・1、震度5弱の地震が発生した。

2022年10月2日0時02分ごろ、この震源の南方

およそ30Km付近を震源としたM5・9の地震が

発生している。

日向灘では、これまでM7クラスの大地震が

繰り返し発生し、大きな被害も出ている。

1968年(昭和43年にはM)7・5の地震が発生し、

四国で最大3mを超える津波が観測された。

その後も、1984年(昭和59年)にM7・1の地震

1996年(平成8年)にM6・9の地震、2019年5月

にもM6.3の地震で宮崎市などで震度5弱を記録。

1662年10月31日(寛文2年9月20日)未明に、

日向灘沖お気を震源とした推定M7・6、

最大震度6強の外所(とんどころ)地震がある。

この地震では、宮崎県全域が震度5以上の

揺れに見舞われ、宮崎市で推定高さ4~10mの

津波が襲い、湾岸部で大規模な地盤沈下で

多くの集落が水没する大被害が発生している。

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2024年5月6日月曜日

イルカやクジラの漂着は地震の前兆ではない

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奈  良  公  園



イルカやクジラが海岸に漂着すると地震の

前兆ではないかとの不安を抱く人が少なくない。

国立科学博物館が公開している「海棲哺乳類

ストランディングデータベース」を基に

過去に発生した主な地震とストランディング

回数との関連性調査の結果が公表された。

結論は、イルカやクジラのストランディングは

地震発生の前兆ではないということだった。

最近の主な地震についての検証結果では、

①東日本大震災(2011年3月)

2011年3月11日までの1年間に332件の報告。

最多が、北海道で75件、次いで三重県で36件、

長崎県で35件だった。

震源が近い東北の太平洋側4県は、岩手県と

宮城県で8件、福島県で1件、茨城県は11件と

地震に結び付くような件数ではなかった。

② 熊本地震(2016年4月)

2016年4月の熊本地震で、2回目の震度7を

観測した2016年4月16日までの1年間に、

全国で報告された漂着などは288件。

最多が愛知県で40件、次いで北海道で39件、

三重県で22件と続き、地元熊本県では5件。

③ 北海道胆振東部地震(2018年9月)

北海道胆振東部地震では、2018年9月6日

までの1年間に190件報告され、最多は地元の

北海道で50件、次いで三重県で35件、

愛知県で20件となっている。

北海道が最多となっているのは、他の検証

結果と同様に、海岸線の長さが大きな要因。

①能登半島地震(2024年1月)

2024年1月1日までの1年間の報告件数は163件。

最多は北海道で48件、次いで愛知県で16件、

長崎県で12件と続き、震源となった石川県は

僅か2件に止まっていた。

ストランディングを、地震発生と結びつける

のには無理があることは歴然。

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