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2009年4月30日木曜日

ナラノヤエザクラ

卓上の花  油絵  10号



奈良八重桜といっても奈良で咲いているヤエザクラでは

ありません。

ナラノヤエザクラと名前が付いているヤエザクラです。

桜前線が、本州の北端に到着し、弘前公園では名高い

桜祭りが開かれた23日ごろから、ナラノヤエザクラは

満開を迎えています。

小倉百人一首でお馴染みの伊勢大輔の歌にある

「いにしへの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に におい

ぬるかな」で登場するヤエザクラです。

伊勢大輔が奈良の興福寺で咲いているナラノヤエザクラの

一枝を一條天皇に献上したときに詠った歌とされています。

この桜の木がその後、消えてしまい存在しないと思われて

いたのが、1922年に東大寺の塔頭の裏山で咲いている

のが発見され、翌年天然記念物に指定されています。

原株を基に、関係者の長年の非常な努力で増やされて来て、

現在では奈良公園一帯を中心に、可なりの数にまで増えて

毎年多くの人を魅了しています。

オクヤマザクラの変種とされていますが、小振りな八重咲きで

咲き始めは濃い紅色をしていて、開花するに従い薄いピンクに

また、散り際には再び濃いピンクになる色変化も優雅です。

特にこの花が備えている素晴らしさは、淡い黄緑の若葉に

寄り添うように葉陰からのぞく花の清楚さです。

ヤマザクラが咲き始めた3月末から一ヶ月余りの間、次々と

いろいろの種類の桜の花が咲き続けて、ゴールデンウィーク

入りと共に、名残を惜しまれながらナラノヤエザクラは

散ってゆきます。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?





2009年4月29日水曜日

豚インフルエンザ拡大

ガーベラと花瓶  油絵  10号




終末に唐突に出てきた豚インフルエンザの拡散は、遂に

28日に開かれたWHOの会議で、新型インフルエンザが

人から人へ感染する危険な段階に達したとのことで、

危険度がフェーズ3から、フェーズ4に引き上げられました。

今までは鳥インフルエンザが、鳥から人に感染しても

人から人への感染が確認されていなかったので、危険度は

フェーズ3の状態でした。

メキシコでは27日には、入院患者数は1995人に達し

死者は前日の103人から149人へと急増しています。

WHOの危険度をフェーズ4に引き揚げを受けて、28日早朝

桝添厚生労働大臣は、「新型インフルエンザ」が発生したことを

宣言し、国民に対して、(1)風説に惑わされないように、

正確な情報に基づいて冷静な行動をすること、(2)メキシコ

などの患者が発生している国への渡航を避けること、

(3)感染防止に備えて、マスクや手洗い、うがいを励行し、

人混みを避けるなどの、日常的な個人予防策の重要性の

3点を挙げて、一人一人の慎重な対応の必要性を訴えました。

反面、1070人が既に回復して退院しているとメキシコ政府は

発表していますから、回復は意外と早そうです。

アメリカでは更に患者が増えて20人から、5州で45人に

倍増しています。

ホワイトハウスは26日に、米国内を対象に「公衆衛生に

対する緊急事態」を宣言しています。

これまでに感染が確認された国は5カ国になっています。

備蓄ワクチンの効果が不明な段階では、豚インフルエンザに

有効なワクチンの準備に半年以上は必要であるために

先ずは、水際で侵入を阻止する厳密な対応が不可欠です。



 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?






2009年4月28日火曜日

長い「モノ」も

花と花瓶  油絵  10号



蕾を膨らませたソメイヨシノが開花に備え準備も整った

3月下旬から、思はぬ寒波の来襲で、休日の花壇や畑の

手入れ仕事の計画が狂った人も少なくないことでしょう。

朝の零度近い冷え込みの寒さから開放された日に、窓下の

草取りを始めました。

雑草の成長の目覚ましさには、いつものことながら驚か

されるばかりですが、抜いても抜いても次々と生えてくる

雑草の活力の元は何処にあるのかと不思議でさえあります。

コブシほどの石が重なっているのを動かした時に、10cm

ほどのトカゲがのそのそと這い出してきました。

冬眠から覚めやらぬ様子の緩慢な動きで草陰に隠れ

ましたが、勢い良く飛び出されればもっと驚かされたことでしょう。

翌日の日曜は好天気なので、久々に山へハイキングに

出かけました。

暖かい日なので、ヒノキ花粉の飛散が非常に多い予報のため

マスクの備えが欠かせないのが面倒なことです。

森へ入ってからは頭上に咲く山桜を探しながら上を見て

また、谷川の流れを見ながら先へ進みました。

陽射しが差し込んでいる明るい場所に差し掛かったとき

日当たりのよい道端にシマヘビが長々と横たわっている

のに出くわし、ギョッとして思わず飛び退きました。

普通、蛇は人の足音を感知した時には逃げるものですが

足で路上の土を蹴って当てても動こうとはしません。

トカゲと同様に、冬眠から覚めて出てきたばかりなのでしょうが

この後、落ちている木の枝、曲がった木の根や藤づるなど

何を見ても蛇に見える恐る恐るの道行になり、のんびりと

頭上のヤマザクラを探して歩くことが出来なくなりました。





2009年4月27日月曜日

豚インフルエンザが

子供達の音楽会  油絵  10号



24日になって、豚インフルエンザが広がっているニュースが

世界中を駆け巡りました。

アメリカとメキシコで3月頃から発生していたインフルエンザが

同一の遺伝子構造を持つ豚インフルエンザだと確認され

メキシコ市では1004人の患者が出ていて、68人が既に

死亡していると発表されて、世界に緊張が走っています。

25日に開かれたWHOの緊急会議では、パンデミックに

なるかは断定できないとして、取り敢えずは情報の収集に

当ると発表しています。

鳥インフルエンザとは違うタイプのH1N1型とされていますから

日本では鳥インフルエンザに備え準備していたワクチンは

まったく役に立ちません。

これから、ウィルスを入手して、ワクチンが出来るまでの

数週間から半年間は、まったくの無防備です。

ゴールデンウィーク入りで、海外旅行を予定している人には

大きな問題となるでしょう。

国際空港内や機中での人との接触機会が多くなると感染の

可能性は格段に高くなります。

水際で豚インフルエンザの侵入を阻止する検疫の強化は

当然でしょうが、それ以上に必要でない海外旅行や人混みへ

出かけることは控える自衛が最も基本です。

過去最大の非常に大きな被害が出たスペイン風邪の際の

死者数は5000万人にも達したとさえ言われ、日本では

2300万の患者が発生し、うち約38万人が死亡していますが

拡散の原因は、人と人との接触によるものでした。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?





2009年4月26日日曜日

ミツバチの失踪

水牛の音楽隊  油絵  10号



テレビの番組で、日本国内のハウス栽培のイチゴ農家で

ミツバチが少なくなって、受粉が出来ず困っている状況を

報じていました。

ハウス栽培では、人手ではできない受粉をハウス内に

飼っているミツバチの力を借りて行っているのですが

働き手のミツバチを供給する業者の手元のミツバチの

絶対数が不足しているのが原因です。

業者が備えている巣箱から出たミツバチが失踪してしまい

帰ってこないという原因不明の現象が多発しています。

業者が飼育して、農家などに販売したり、貸し出している

ミツバチは、日本国内に生息する在来のミツバチとは

種類の異なるセイヨウミツバチです。

2年ほど前に、アメリカのカリフォルニア州の広大な果樹

農園で放されていたミツバチが、ある日に、突然居なく

なる現象が、大きな関心を呼びました。

アメリカでは、ミツバチが必要不可欠で、ミツバチなしでは、

果樹や野菜などの栽培が成り立たない農業経営のため、

非常に深刻な問題として取り上げられていました。

こうした現象は、ヨーロッパでも発生しており、山岳国

スイスでも同じ状況が発生していますから、今や世界的な

広がりを持つミステリーになっています。

しかし、蜂群崩壊症候群と呼ばれるこの現象は、人が

ミツバチを飼育し利用し始めて以来、同様な減少が何度か

発生した記録があるといいます。

考えられる原因は、ある種の農薬説、ウイルス説、果ては

昆虫のエイズ説やストレス説などが出されていますが

有力な原因が未だ解明されず、不安が広がっています。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?






2009年4月25日土曜日

花粉の多い日も後僅か

子供達の四重奏  油絵  10号



好天の日曜日、朝の天気予報よりも気になった花粉情報は

相変わらず「真っ赤々」でした。

覚悟を決めてマスクを準備してハイキングに参加。

初夏のような暑さの一日で、そこへヒノキ花粉の洗礼となり、

汗かきの上、花粉症の症状を持つ人には苦行の一日でした。

ヒノキ花粉が飛んでいるから、周囲の山々が薄っすらと

霞んでいるのだと、ヤケッパチになっている人もいるほど

花粉に敏感な人には厳しかったようです。

女性はどちらかといえば紫外線の方が気がかりな人が

多いようですが、花粉への備えを重視しているマスク派は

3割ほどでしょうか。

紫外線は帽子や日傘で防御できても、花粉の場合は、元々

朝から「今日は非常に多い」と赤信号が出ているのですから

重症の人はわざわざ飛散源地へやってくることはないでしょう。

環境省の発表では、今年の花粉の飛散の量は西日本では

例年より多く、特に大阪では2~5倍と非常に多かった

そうですから、さすがの私も苦しみのシーズンに。

それも、今年は例年より1週間ほど早く飛散は終息して

4月下旬頃までとのことで一安心。

関東・東北では例年の3~5割程度と少ない飛散量であって、

5月の連休頃までには終息すると予想されていますから

あと少しの辛抱で、鬱陶しいマスクから開放され、鼻の

疼きや鼻水などの症状が消えるとなれば、遅まきながら

春が来た気分を味わえ、初夏の野山を楽しめそうです。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?





2009年4月24日金曜日

頭上で咲く花

雷鳥  油絵  10号



四月入りが近づいてから思わぬ冷え込みが続き、花見客に

備え準備をしていた観光地もさることながら、当の花たちも

花を開くにも開けず、イライラの募る期間でした。

やっと暖かさがやって来て、里ではソメイヨシノの開花が

始まる頃、早咲きのヤマザクラは、早くも花びらを散らし

始めています。

休日の朝、幸に一日中雨の心配もないようなので、ぶらりと

山歩きに出かけました。

少し高台になっている場所から見渡せる遠くの山は、いつも

よりは霞んでいて、彼方の山の峰もぼやけて見えます。

予報などは出ていなかったものの、やはり、黄砂がやって

来ているようです。

森からは、名前の知らない小鳥の声が2、3種類ほど

聞こえてきますが、主が判るのは、鳴き声のけたたましい

ヒヨドリだけです。

弱い日差しで森の中は、明るさに欠けますが、空気には

柔らかさが感じられて、春の香りも漂っているようです。

路上の枯葉の上に、所々にサクラの花びらが落ちている

箇所があるのですが、樹上高くで咲いているため、花を

なかなか確認することができません。

たまに、他の木に遮られない開けた場所で頭上に咲く

ヤマザクラがある場所に出会っても、太陽の光が当って

いると、花びらの確認も難かしく、写真を撮っても、木の

枝しか写っていない有様でした。

森のヤマザクラは、遠目に見るか、上から見下ろして

眺めるものですね。


2009年4月23日木曜日

覆面・マスクの集団

満月とふくろう  油絵  10号



西日本は朝から好天気。

中央部の山地へハイキングに出かけました。

参加している仲間や行き交う人々の多くはやはり花粉に

備えてマスクをしている人が少なくありません。

山裾では、カスミザクラが所々で咲いていて、春の雰囲気を

楽しましてくれます。

しかし、昼ごろには気温はぐんぐん上がって初夏のようです。

帰ってからニュースで知った気温は27~28度と夏日の

気温だったので、暑かったはずです。

時折吹く風に木の葉がパラパラと落ちて来て、常緑樹は

丁度、葉の生え変わりの落ち葉のシーズンです。

クスやシイの木にはすっかり薄緑色の葉に衣替えを

済まして、青空が透けて見えるまでスキッと夏衣装に

着替えてしまっている木も多くなっています。

まだ日の高い時間に帰途に付き、駅に帰ってくるハイカー

の姿を見ると、今日はヒノキ花粉のひさんが非常に多いと

予報が出ていただけに、マスクをつけている人が多いのは

当然として、大半の人が暑さでタオルを首に巻いており

その人たちの多くが飛んでいる花粉の影響か、覆面を

しているのに気がつきました。

数人のグループ全員が覆面とマスクをしているのを見ると

何だか異様な感じを受けることでした。









2009年4月22日水曜日

白いサクラの花

赤い欄干と紅葉  油絵  10号


ソメイヨシノが満開の頃は、非常に多くの人たちが花見を

楽しんだ一週間が過ぎ、追っかけるように満開になっていた

九重サクラも散った後、主役はボリュームがたっぷりの

華やかさを備えた八重サクラの世界になっています。

車窓からソメイヨシノが咲いていた並木や住宅地、学校の

木々はすっかり葉桜になって、淡い緑の葉に変わっています。

街の中から住宅地に差し掛かると所々に華やかな濃い

紅色やピンクのサクラが咲いているのが目に留まります。

ヤエザクラの関山や普賢象などが多いのだろうと思いながら

眺めています。

住宅地を離れて山手にかかり、里山がある地域になって

くると華やかなサクラとはお別れです。

竹やぶの中や山間の茂みから顔を出している白い色の

サクラが目に入ります。

遅咲きのヤマザクラの仲間もあるのでしょうが、多いのは

カスミザクラの仲間だそうです。

早咲きのヤマザクラから始まって、待ちかねたソメイヨシノ

が終わってしまった後、特に足を伸ばすこともしなかった

お堂に先日入ってみました。

今まで気がつかなかったのですが、1本の真っ白な花を

つけたサクラ、カスミザクラが咲いていました。

赤紫の葉も少し付いていて、それが思いの外、花の白さを

引き立てているようでした。

ソメイヨシノばかりに心を奪われていましたが、カスミザクラの

備えている純粋さに惹かれて、気をつけてみると思いの外、

あちこちでそっと咲いているのが目に付くようになり、探す

楽しみが増えました。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?










2009年4月21日火曜日

アセビの花

マダガスカルの夕日  油絵  10号



1月になって梅が咲き始める頃に、関西では一足早くに

長浜にある慶雲館の盆梅展の案内のポスターが目に

付くようになります。

樹齢が400年を超える古木を含む風格を備えた盆梅が

人気の的ですが、市内に入った所にある大寺、大通寺

では全国でも珍しい馬酔木の盆栽を見ることができます。

馬が知らずに、このアセビを食べると酔ったように脚を

取られることから、馬酔木の字が当てられています。

脚がシビレた状態になることから、アシシビレが転して

アシビ、アセビとなったとか。

実際に、この木の葉には有毒なジテルペン系の毒が

葉や実、茎にもあり、草食の動物は食べようとはしません。

こおの成分を含む葉などを煎じた液は、虫除けに使われ

殺虫剤として有効なため、自然に優しい薬として開発研究も

進んでいるようです。

奈良公園から東大寺、春日大社一帯はシカ王国となって

いますので、サクラやツツジなどの花木は全て餌食と

されてしまいます。

そのために、特別な防御柵を設けずに植えられる花木は

決まって、シカが食べないアセビです。

将来は、この季節にはアセビの花の名所となるのではと

さえ思えるほどです。

奈良公園の南の端、現在の飛火野の奥には林に囲まれた

芝生の一角があり、ここには3mを越えるアセビの群落が

見事な花の林を形作っています。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?





2009年4月20日月曜日

クマバチ

山の黄葉  油絵  10号



公園の中を桜を眺めながら歩いていると、頭上近くで

ブーンという音がするのに気付いて見上げるとクマバチが

ホバリングをしていました。

何時もながら、ズングリムックリの体形で、短い羽根を

上下に震わしながら、長時間の静止飛行ができるものだと

感心します。

他の鳥や昆虫には見られない飛行能力を備えていることで

注目されている昆虫だといいます。

体長が2cmほどとすれば、羽根の長さは体長よりも

可なり短い長さで、正面から見ると真ん丸の胴体に左右の

短い羽根が突き出ていて、非常な高速で羽根を上下に

振りながらホバリングをしています。

ホバリングをしている時には縄張りを見張っていて、そこへ

やって来るメスを待っているようですが、蝶やハチなどの

他の侵入者があれば追っかけて行って追い出しています。

ミツバチの仲間でありながら、袋状になった花の中には

入らずに、花の根元をに穴を開けて密を吸います。

これからの藤の花の季節になれば、藤棚の周辺に多くの

クマバチがやって来て、お互いに縄張りの取り合いで

追っかけ合いをする姿が見られて、見ていても面白い

ものです。

よほどの事が無い限りは、人を襲ったり刺したりはしない

見かけによらず、おとなしいハチです。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?





2009年4月19日日曜日

カタクリの花

白樺林  油絵  10号


晴れた日に桜見物に出た際に、花に誘われて公園の

奥まったところに立っている江戸彼岸の木のある場所

まで行ってみました。

淡いピンク色で小さな花弁のために、大木でありながら

人気が無く、ほとんどの人は遠目で柔らかな花の彩を

楽しんでいるだけです。

木の近くへ行き、青空にかき消されるような花を見上げて

素人ではとても花の写真は撮れないな、と話していると

傍らの相棒が、カタクリが咲いていると教えてくれました。

上ばかり見上げて歩いていると気付かなかったでしょう。

江戸彼岸の花びらが一面に散り敷いている中に、数えると

3本のカタクリが精一杯に花弁を広げていました。

昔は、片栗粉が取れるほどに、山裾には何処にでも咲いて

いた花のようですが、今では、めったに出会えない非常

希少価値の高い山野草になってしまっています。

種を植えてから花が咲くまでには、7,8年とカキ並みに

長い年月が必要で、一度苗床を荒らしてしまうと、再び

目にする事が出来るのは何年先になるのかも判りません。

種子で増えるので、花と共に根を掘りあげてしまうと、絶滅に

なってしまうのです。

面白いことには、種子の端にはアリが好む密状のものが

備えられていて、アリに拾われて巣まで運び込んでもらう

ことによって繁殖するそうです。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?








2009年4月18日土曜日

花びらの帯の流れ

ハワイの夕日  油絵  10号






4~5日も続いた暖かい穏やかな日和で、ソメイヨシノの

花はすっかり満開になり、昨日の日曜日を最後に、今日は

ほとんどの花びらを落としてしまいました。

川沿いの堤に咲いていた花は、夜風に吹かれて人の見ぬ

間の吹雪となって散ったしまったようです。

川辺にある、休憩所に備えられた石のテーブルを囲んで

会社の同僚グループらしい一団が、名残の花見会を

楽しんでいました。

堤の上の道は花びらが散り敷いていて、時折吹き抜ける

風にさらさらと流れて行き、道辺には花びらの吹き溜まりが

出来ています。

枝先に残っている花から散る花びらは、西日を受けてキラ

キラと輝きながら川面に舞い落ちています。

川面は、花びらが流れを作って緩やかに帯のように

動いている情景は、この時にしか見られない美しさです。

いつもはカルガモやマガモが遊んでいる淀みは、非常

多くの花びらで、すっかり埋め尽くされ、姿が見当たりません。

花びらの少ない上流か下流へ移動してしまっているようです。

それでも、アオサギが1羽、菜の花の咲く中洲の端に立って

銅像のように、ゆっくりと流れる花びらの帯の間から小魚を

狙っています。

花びらの流れがアオサギの姿を隠す役目を果たしているので

アオサギには、身を隠す必要が無いので好都合のようです。

川面を移動するピンク色の帯や絨毯も、今夜には久しぶりに

まとまった雨が降る予報が出ているので、今年の見納めに

なりそうなのが心残りです。



2009年4月17日金曜日

花びらの帯の流れ

東尋坊  油絵  10号





4~5日も続いた暖かい穏やかな日和で、ソメイヨシノの

花はすっかり満開になり、昨日の日曜日を最後に、今日は

ほとんどの花びらを落としてしまいました。

川沿いの堤に咲いていた花は、夜風に吹かれて人の見ぬ

間の吹雪となって散ったしまったようです。

川辺にある、休憩所に備えられた石のテーブルを囲んで

会社の同僚グループらしい一団が、名残の花見会を

楽しんでいました。

堤の上の道は花びらが散り敷いていて、時折吹き抜ける

風にさらさらと流れて行き、道辺には花びらの吹き溜まりが

出来ています。

枝先に残っている花から散る花びらは、西日を受けてキラ

キラと輝きながら川面に舞い落ちています。

川面は、花びらが流れを作って緩やかに帯のように

動いている情景は、この時にしか見られない美しさです。

いつもはカルガモやマガモが遊んでいる淀みは、非常

多くの花びらで、すっかり埋め尽くされ、姿が見当たりません。

花びらの少ない上流か下流へ移動してしまっているようです。

それでも、アオサギが1羽、菜の花の咲く中洲の端に立って

銅像のように、ゆっくりと流れる花びらの帯の間から小魚を

狙っています。

花びらの流れがアオサギの姿を隠す役目を果たしているので

アオサギには、身を隠す必要が無いので好都合のようです。

川面を移動するピンク色の帯や絨毯も、今夜には久しぶりに

まとまった雨が降る予報が出ているので、今年の見納めに

なりそうなのが心残りです。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?




2009年4月16日木曜日

サクラの一気咲き

花畑と青い山脈  油絵  10号




里では満開宣言まで出されているソメイヨシノは、当初の

例年より早いとした開花予測からは、大きくずれて結局は

昨年の記録と比べると3日ほど遅れてしまいました。

ここ二三日続いた暖かい快晴の日和で、桜たちにとっても

あわただしい開花でした。

例年なら、1週間ほど、はずれて咲く九重桜やオオシマ

ザクラ、紅枝垂れ桜などもお互いに競うように花を咲かせて

しまっているので、例年なら順番に長い時間をかけて楽し

めるのが、呆気ない一気咲きの様相です。

3月の下旬からの寒気の南下で、連日零度前後まで

気温が下がる日が続いた後、急激な20度を超える気温で

下旬から開花に備えて待機していた桜も、そろそろ開花

時期が近づいたからと準備に掛かっていた桜も、さぞ

あわてたことだろうと満開の桜を見ながら想像しています。

桜前線は東北地方まで北上しているとのニュースが

ありました。

毎年、多くの観光客が訪れて賑わう弘前市のお城を舞台に

開かれるさくら祭りは、今年も昨年と同じ日程で4月23日から

開かれるそうで、特に桜前線が昨年よりスピードが変わっては

いないようです。

5月になれば、北海道では、ウメもモモもサクラと同時に

咲き始める花の競演の世界になります。

花の季節を楽しむ方からすれば、一つづつ順番に咲いて

くれる方がうれしいのですが、寒い中じっと耐えてきた

花たちからは、勝手なことを言うなと文句が来そうです。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?










2009年4月15日水曜日

サクラは日本の花

菜の花畑と残雪の山  油絵  10号





桜の花が備えている趣は、古来、日本人の心を捉えて、

親しまれ、愛しまれてきました。

万葉集では、ハギやウメの花を詠った数には及びませんが

古今和歌集の時代ではウメを追い越す人気を持っていました。

在原業平の詠んだ 「世の中に 絶えて桜の なかりせば

春の心は のどけからまし」 は平安時代の始め頃の歌で

桜の花の命の短さを惜しむ心は今と変わりません。

少し遅れて、紀友則の 「ひさかたの ひかりのどけき

春の日に しづ心なく 花のちるらむ」 も、我々にとっては

最も身近な歌の一つです。

桜の花の歌をあげるとなれば、多くの人が、この歌を思い

出すでしょう。

歌人の中で、特に桜好きで知られているのが西行です。

桜にまつわる歌を、非常に多く残していますが、大阪府の

河南町にある弘川寺は、西行が隠棲していたお寺で

ここでなくなっています。

金剛山の山裾に建つお寺で、お堂のある山の斜面には

桜の木が多く植えられています。

1190年に、死ぬ日を予言したようにして亡くなったことでも

知られていますが、桜好きを示す歌に、「願わくは 花の

下にて 春死なん そのきさらぎの 望月のころ」があります。

戦時中には、日本中で復古して、日本人の心の歌だと

広められたのには、江戸時代の国学者の本居宣長の歌で、 

「敷島の 大和の心を 人とはば 朝日ににほふ 山桜花」

があります。

中国では、桜の花は日本人を象徴している花だとして

中国国内で、花の下で和服姿で写真を撮っていた女性が、

学生グループから罵倒される事件も起きています。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?










2009年4月14日火曜日

今度は赤シャツが

春の山川  油絵  10号




坊ちゃんに登場する赤シャツどころではない、バンコクの

赤シャツの横暴には、国際社会からも批判や懸念が

広がって来ています。

黄シャツグループが、タイの国会を占拠して、挙句は

国際空港に籠城したために空港が閉鎖される事態が

引起され、ビジネス客や観光客に、非常に大きな影響を

及ぼしたのは、つい最近の昨年末のことでした。

今度は赤シャツグループの登場です。

今度のグループは過激化した市内のデモ行動で、バンコクで

開催予定のASEANの会議を開けなくした上、最近は

しないの主要道路の封鎖や内務省に乱入して暴徒化する

など、一段と過激化しています。

ASEANの会議は金融危機の混乱を解消して、経済の

建て直しの枠組み作りに備えた大事な会議であり、タイの

国民にとっても必要な、最優先課題の討議の場であった

会議が開催でき出来なくしてしまった損失は莫大です。

黄色の注意から、赤色の危険へと色が変わっただけでなく

国外に逃れている元首相のタクシンを支持するグループの

現政権打倒行動なので、緊張が高まっています。

タクシンの狙いには、究極的にはタイの国の象徴でもあり

多くの国民から崇敬を集めているプミポン国王の王制


打倒にあるだけに、事態は深刻さを含んでいます。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?









2009年4月13日月曜日

人気のネコ

樹氷  油絵  10号



早朝のテレビのニュースで、今ネコが人気だとして、

ネコの動画を紹介していました。

アメリカで人気沸騰しているのが、大きなネズミ2匹と

これまた大きなネコが仲良し組みである場面です。

ネコに付きまとい、じゃれ付くネズミにネコが迷惑顔も

せずに可愛がるのが非常な人気だとのことでした。

確かに我々一般常識ではあり得ない光景ですが、世の中

には、本能的な行動に結びつかない、鷹揚な精神を

備えた動物が、時として出現するのでしょうね。

でも、「トムとジェリー」のアニメーションを見て育った

年代には、ネコとネズミの関係は、このストーリーの様な

間柄が最も楽しいのですが。

日本にも、駅長の帽子を被って駅で乗降客を迎える

和歌山の貴志川線の「たま駅長」も、なかなかの人気。

鄙びた山里の駅までやって来る、ネコフアンも多く

休日には写真を撮る大勢の人で賑わうそうです。

他所でも出会ったことがありますが、近くの観光地の

土産物屋には、店番をする「居眠りネコ」が居ます。

みやげ物が並ぶ中の籠の中にネコがいて、見掛ける

時はいつも眠っています。

ネコを見つけた遠足の子供たちの人気の的になって

人だかりが出来ますが、人を集める「招き猫」の役割は

果しているのですが、肝心の売上には余り結びついて

いないようです。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?





2009年4月12日日曜日

始末の悪い黄砂

桜並木  油絵  10号



朝出勤前に車のウィンドウやボデイに薄っすらと埃が

積もっていることが年に2~3度はあっても、黄砂の季節

がやって来たのだなと、鷹揚に構えていた時代もありました。

中国で国内の開発が始まったばかりの頃でも、黄砂は

稀な気象現象であり、季語として馴染まれていました。

朧月夜や春霞なども、黄砂によるものであり、現在の

ように深刻な事態になることはありませんでした。

日本へ飛来している黄砂の粒の大きさは非常に小さく

5μm(0.005mm)ごらいの大きさが平均的とされて

いますが、その10分の1程度の0.5μm(0.0005mm)と

いう極微粒子もあり、このような小さなものは精密機械

などに入り込めば故障の原因にもなり、また、吸い込めば

健康にも悪影響を与えることになります。

花粉が30μm(0.03mm)程度だとされていますから

花粉防御用のマスクなどでは役に立たず、防塵用の

黄砂専用のマスクの備え必要になります。

中国本土では黄砂の微粒子による健康被害も深刻で

肺機能への障害による病人もこの時期には多発します。

黄砂に付着した化学物資によるアレルギーで、花粉症と

同じような症状に悩まされる人も多く、喘息やアトピー

などの症状悪化による死者も発生するほどです。

数万年も前から日本に黄砂が飛来していることが、

地質学的には明らかになっていますが、とは言っても

健康に障害が出たり、日常生活に支障が出るような

春の贈り物は頂きたくないものです。



2009年4月11日土曜日

ウグイス

キスゲと青い山脈  油絵  10号



今年のウグイスの初音は忘れもしない2月28日の

街の中で土塀越しの一声でした。

ホケキョウの一声でしたが、やはり2月は例年に無く

記録的な暖かさだったことを思わせる一幕でした。

家にいて気をつけていると例年通り、近くの家の庭周辺を

縄張りにしているウグイスの既にやって来ていて、日には

朝6時すぎから啼いていることがあります。

昨年は4月にならないとまともな囀りができなかったのが

今年は3月の上旬から既に、様になった囀りをしています。

花の開花と同じように、鳥にも季節の早まりに合わせる

機能を備えているのだなと話題になりました。

雪国のように梅の花が咲くと間を置かずに、桃も桜も

一気に咲くと、小鳥達は冬眠している訳はないですから

花の数に対して、小鳥や虫の数は少ないことでしょう。

初冬からサザンカが咲き始めて梅の花へと花が絶えない

地域では、山から下りてきたウグイスやメジロは不自由

なく冬を越して暖かさに合わせて生活ができます。

暖冬とはいえ、雪国では花が少ない冬を越すには、

小鳥たちにとっては大きな試練です。

今日も暖かさに誘われて、伴侶探しにウグイスは忙しく

早朝から、ほとんど淀みのない囀りで周辺を渡っています。

メジロは満開の桜に群れて、小鳥たちにも春爛漫です。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?





2009年4月10日金曜日

オガタマの花

雲海  油絵  10号



早咲きの桜、ヤマザクラや陽光桜を追っかけるように

枝垂桜も満開を迎えるようになり、人々の足は自然と

サクラの方に向いています。

花開いた枝垂桜の花を眺めてから神社の境内を横切ると

足元一面に白い花びらが散っています。

乳白色の細長い花弁で付け根が赤紫になっている、やや

大振りの花びらです。

境内の一角にあるオガタマノキに花が咲いているのです。

花は枝葉の間で上向きの咲くので、残念ながら高い木の

ため、咲いている花を見ることはできません。

昨年の秋、ここを通りがかった時に、根元に実がパラパラと

3個ほど落ちていたことを思い出しました。

丁度カラスが樹上で実を啄ばんでいて落としたのでしたが

見上げていると、気を利かせたのか、実が4個ばかり

付いている房を落としくれたのでした。

多くの花びらが落ちているので、今年はたくさんの実が

生ることでしょう。

境内を抜けてから、陽射しに暖かが残っている間にと

更に先へとぶらつくことにしました。

行く先にある神社には、枝が下がっているオガタマノキが

あったのを思い出し、足を伸ばすことにしました。

行ってみると予想通りに花が咲いていて、一番下に咲いて

いる花を1mほどの距離で見ることが出来て幸いでした。

オガタマの花は良い香りを備えているのですが距離が

ありすぎて、香りを楽しめなかったのが残念です。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
 安全と安心の非常持出袋の準備は?







2009年4月9日木曜日

ツバキ

滝  油絵  10号



照葉樹林帯で咲く花の代表格で、温かさを感じさせる

ところから、春の花として万葉集の時代から、身近な花

として親しまれてきました。

東南アジア各地に原種が在るようですが、日本では

ヤブツバキとして知られています。

ただ、ツバキ園などを訪れて見学すると、その種類が

非常に多いことに驚かされます。

同じ春の花木でウメも種類が多く、100種を越えていて

それぞれに名前が付けられています。

しかし、ツバキとなると種類は格段に増えて、300種を

超える種類を育てているツバキ園があり、なお、新しい

種類を募集していますから、海外の種類も加えれば

500種類にも達するのではないかととさえ思えます。

国内では、春先に咲く花木として備えている趣が、特に

武士社会や茶道の花として好まれて、競って各藩でも

栽培し、新種を生み出す努力を重ねました。

江戸時代には、町民社会にも広まって、今日のような

種類の豊富さを誇る花木になったようです。

山道を歩いているとツバキの花びらが落ちているのに

よく出会いますが、時には見上げても何処で花が咲いて

いるのかが判らないほど頭上高くで花を付けている場合も

あり、椿の木は10m以上に、大木では20mほどにも

達するようです。

用材としても珍重されていますが、今では大きな木は

伐採され尽くされて入手が困難だと言われています。