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2009年4月24日金曜日

頭上で咲く花

雷鳥  油絵  10号



四月入りが近づいてから思わぬ冷え込みが続き、花見客に

備え準備をしていた観光地もさることながら、当の花たちも

花を開くにも開けず、イライラの募る期間でした。

やっと暖かさがやって来て、里ではソメイヨシノの開花が

始まる頃、早咲きのヤマザクラは、早くも花びらを散らし

始めています。

休日の朝、幸に一日中雨の心配もないようなので、ぶらりと

山歩きに出かけました。

少し高台になっている場所から見渡せる遠くの山は、いつも

よりは霞んでいて、彼方の山の峰もぼやけて見えます。

予報などは出ていなかったものの、やはり、黄砂がやって

来ているようです。

森からは、名前の知らない小鳥の声が2、3種類ほど

聞こえてきますが、主が判るのは、鳴き声のけたたましい

ヒヨドリだけです。

弱い日差しで森の中は、明るさに欠けますが、空気には

柔らかさが感じられて、春の香りも漂っているようです。

路上の枯葉の上に、所々にサクラの花びらが落ちている

箇所があるのですが、樹上高くで咲いているため、花を

なかなか確認することができません。

たまに、他の木に遮られない開けた場所で頭上に咲く

ヤマザクラがある場所に出会っても、太陽の光が当って

いると、花びらの確認も難かしく、写真を撮っても、木の

枝しか写っていない有様でした。

森のヤマザクラは、遠目に見るか、上から見下ろして

眺めるものですね。


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