雷鳥 油絵 10号
四月入りが近づいてから思わぬ冷え込みが続き、花見客に
花を開くにも開けず、イライラの募る期間でした。
やっと暖かさがやって来て、里ではソメイヨシノの開花が
始まる頃、早咲きのヤマザクラは、早くも花びらを散らし
始めています。
休日の朝、幸に一日中雨の心配もないようなので、ぶらりと
山歩きに出かけました。
少し高台になっている場所から見渡せる遠くの山は、いつも
よりは霞んでいて、彼方の山の峰もぼやけて見えます。
予報などは出ていなかったものの、やはり、黄砂がやって
来ているようです。
森からは、名前の知らない小鳥の声が2、3種類ほど
聞こえてきますが、主が判るのは、鳴き声のけたたましい
ヒヨドリだけです。
弱い日差しで森の中は、明るさに欠けますが、空気には
柔らかさが感じられて、春の香りも漂っているようです。
路上の枯葉の上に、所々にサクラの花びらが落ちている
箇所があるのですが、樹上高くで咲いているため、花を
なかなか確認することができません。
たまに、他の木に遮られない開けた場所で頭上に咲く
ヤマザクラがある場所に出会っても、太陽の光が当って
いると、花びらの確認も難かしく、写真を撮っても、木の
枝しか写っていない有様でした。
森のヤマザクラは、遠目に見るか、上から見下ろして
眺めるものですね。
0 件のコメント:
コメントを投稿