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2009年4月26日日曜日

ミツバチの失踪

水牛の音楽隊  油絵  10号



テレビの番組で、日本国内のハウス栽培のイチゴ農家で

ミツバチが少なくなって、受粉が出来ず困っている状況を

報じていました。

ハウス栽培では、人手ではできない受粉をハウス内に

飼っているミツバチの力を借りて行っているのですが

働き手のミツバチを供給する業者の手元のミツバチの

絶対数が不足しているのが原因です。

業者が備えている巣箱から出たミツバチが失踪してしまい

帰ってこないという原因不明の現象が多発しています。

業者が飼育して、農家などに販売したり、貸し出している

ミツバチは、日本国内に生息する在来のミツバチとは

種類の異なるセイヨウミツバチです。

2年ほど前に、アメリカのカリフォルニア州の広大な果樹

農園で放されていたミツバチが、ある日に、突然居なく

なる現象が、大きな関心を呼びました。

アメリカでは、ミツバチが必要不可欠で、ミツバチなしでは、

果樹や野菜などの栽培が成り立たない農業経営のため、

非常に深刻な問題として取り上げられていました。

こうした現象は、ヨーロッパでも発生しており、山岳国

スイスでも同じ状況が発生していますから、今や世界的な

広がりを持つミステリーになっています。

しかし、蜂群崩壊症候群と呼ばれるこの現象は、人が

ミツバチを飼育し利用し始めて以来、同様な減少が何度か

発生した記録があるといいます。

考えられる原因は、ある種の農薬説、ウイルス説、果ては

昆虫のエイズ説やストレス説などが出されていますが

有力な原因が未だ解明されず、不安が広がっています。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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