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2009年4月21日火曜日

アセビの花

マダガスカルの夕日  油絵  10号



1月になって梅が咲き始める頃に、関西では一足早くに

長浜にある慶雲館の盆梅展の案内のポスターが目に

付くようになります。

樹齢が400年を超える古木を含む風格を備えた盆梅が

人気の的ですが、市内に入った所にある大寺、大通寺

では全国でも珍しい馬酔木の盆栽を見ることができます。

馬が知らずに、このアセビを食べると酔ったように脚を

取られることから、馬酔木の字が当てられています。

脚がシビレた状態になることから、アシシビレが転して

アシビ、アセビとなったとか。

実際に、この木の葉には有毒なジテルペン系の毒が

葉や実、茎にもあり、草食の動物は食べようとはしません。

こおの成分を含む葉などを煎じた液は、虫除けに使われ

殺虫剤として有効なため、自然に優しい薬として開発研究も

進んでいるようです。

奈良公園から東大寺、春日大社一帯はシカ王国となって

いますので、サクラやツツジなどの花木は全て餌食と

されてしまいます。

そのために、特別な防御柵を設けずに植えられる花木は

決まって、シカが食べないアセビです。

将来は、この季節にはアセビの花の名所となるのではと

さえ思えるほどです。

奈良公園の南の端、現在の飛火野の奥には林に囲まれた

芝生の一角があり、ここには3mを越えるアセビの群落が

見事な花の林を形作っています。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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