マダガスカルの夕日 油絵 10号
1月になって梅が咲き始める頃に、関西では一足早くに
長浜にある慶雲館の盆梅展の案内のポスターが目に
付くようになります。
樹齢が400年を超える古木を含む風格を備えた盆梅が
人気の的ですが、市内に入った所にある大寺、大通寺
では全国でも珍しい馬酔木の盆栽を見ることができます。
馬が知らずに、このアセビを食べると酔ったように脚を
取られることから、馬酔木の字が当てられています。
脚がシビレた状態になることから、アシシビレが転して
アシビ、アセビとなったとか。
実際に、この木の葉には有毒なジテルペン系の毒が
葉や実、茎にもあり、草食の動物は食べようとはしません。
こおの成分を含む葉などを煎じた液は、虫除けに使われ
殺虫剤として有効なため、自然に優しい薬として開発研究も
進んでいるようです。
奈良公園から東大寺、春日大社一帯はシカ王国となって
いますので、サクラやツツジなどの花木は全て餌食と
されてしまいます。
そのために、特別な防御柵を設けずに植えられる花木は
決まって、シカが食べないアセビです。
将来は、この季節にはアセビの花の名所となるのではと
さえ思えるほどです。
奈良公園の南の端、現在の飛火野の奥には林に囲まれた
芝生の一角があり、ここには3mを越えるアセビの群落が
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