渓谷 油絵 10号
雨上がりの快晴の下、青空をバックに見上げる満開の
桜が理想ですが、近年では揃った条件下の花見を
楽しむことは非常に難しくなってきました。
春先の晴れた日には、先ず花粉の心配があり、花曇
レベルではない黄砂の飛来が付き物になってきています。
先日スーパーで買った青梗菜の葉の茎の付け根には
薄く砂が溜まっていました。
降ってきた火山灰か黄砂が溜まったのです。
生産地が浅間山の麓ではないので多分黄砂なのでしょう。
思い出すのは黄砂を被った中国東北部の野菜畑。
全体が薄っすらと砂を被っていて、野菜には瑞々しさが
感じられませんでした。
黄砂は植物が受ける日射量にも大きな影響を与えています。
今年も既に始まっている中国の砂嵐の季節。
西部の奥地からタクラマカン砂漠、そしてゴビ砂漠へと
東西に連なる砂漠地帯から巻き上げられて運ばれる
砂に埋もれる日が今年も始まっています。
2002年や2006年には砂嵐が、ルートになる北京や
天津などだけでなく韓国にも及び、非常に大きな被害を
与えました。
黄砂がひどくて学校は休校になり、空港は閉鎖に追い
込まれ、精密機械工場は、黄砂の進入による設備の
故障防止に備え、密閉状態にせざるを得ませんでした。
青梗菜の黄砂や車の埃程度ぐらいはと軽く考えていられる
レベルでないスピードで、中国国内の砂漠化が進行して
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