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2009年4月3日金曜日

中国では砂嵐の季節に

渓谷  油絵  10号



雨上がりの快晴の下、青空をバックに見上げる満開の

桜が理想ですが、近年では揃った条件下の花見を

楽しむことは非常に難しくなってきました。

春先の晴れた日には、先ず花粉の心配があり、花曇

レベルではない黄砂の飛来が付き物になってきています。

先日スーパーで買った青梗菜の葉の茎の付け根には

薄く砂が溜まっていました。

降ってきた火山灰か黄砂が溜まったのです。

生産地が浅間山の麓ではないので多分黄砂なのでしょう。

思い出すのは黄砂を被った中国東北部の野菜畑。

全体が薄っすらと砂を被っていて、野菜には瑞々しさが

感じられませんでした。

黄砂は植物が受ける日射量にも大きな影響を与えています。

今年も既に始まっている中国の砂嵐の季節。

西部の奥地からタクラマカン砂漠、そしてゴビ砂漠へと

東西に連なる砂漠地帯から巻き上げられて運ばれる

砂に埋もれる日が今年も始まっています。

2002年や2006年には砂嵐が、ルートになる北京や

天津などだけでなく韓国にも及び、非常に大きな被害を

与えました。

黄砂がひどくて学校は休校になり、空港は閉鎖に追い

込まれ、精密機械工場は、黄砂の進入による設備の

故障防止に備え、密閉状態にせざるを得ませんでした。

青梗菜の黄砂や車の埃程度ぐらいはと軽く考えていられる

レベルでないスピードで、中国国内の砂漠化が進行して

いて、砂嵐の規模や発生頻度がひどくなって来ています。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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