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2009年4月18日土曜日

花びらの帯の流れ

ハワイの夕日  油絵  10号






4~5日も続いた暖かい穏やかな日和で、ソメイヨシノの

花はすっかり満開になり、昨日の日曜日を最後に、今日は

ほとんどの花びらを落としてしまいました。

川沿いの堤に咲いていた花は、夜風に吹かれて人の見ぬ

間の吹雪となって散ったしまったようです。

川辺にある、休憩所に備えられた石のテーブルを囲んで

会社の同僚グループらしい一団が、名残の花見会を

楽しんでいました。

堤の上の道は花びらが散り敷いていて、時折吹き抜ける

風にさらさらと流れて行き、道辺には花びらの吹き溜まりが

出来ています。

枝先に残っている花から散る花びらは、西日を受けてキラ

キラと輝きながら川面に舞い落ちています。

川面は、花びらが流れを作って緩やかに帯のように

動いている情景は、この時にしか見られない美しさです。

いつもはカルガモやマガモが遊んでいる淀みは、非常

多くの花びらで、すっかり埋め尽くされ、姿が見当たりません。

花びらの少ない上流か下流へ移動してしまっているようです。

それでも、アオサギが1羽、菜の花の咲く中洲の端に立って

銅像のように、ゆっくりと流れる花びらの帯の間から小魚を

狙っています。

花びらの流れがアオサギの姿を隠す役目を果たしているので

アオサギには、身を隠す必要が無いので好都合のようです。

川面を移動するピンク色の帯や絨毯も、今夜には久しぶりに

まとまった雨が降る予報が出ているので、今年の見納めに

なりそうなのが心残りです。



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