4~5日も続いた暖かい穏やかな日和で、ソメイヨシノの
花はすっかり満開になり、昨日の日曜日を最後に、今日は
ほとんどの花びらを落としてしまいました。
川沿いの堤に咲いていた花は、夜風に吹かれて人の見ぬ
間の吹雪となって散ったしまったようです。
川辺にある、休憩所に備えられた石のテーブルを囲んで
会社の同僚グループらしい一団が、名残の花見会を
楽しんでいました。
堤の上の道は花びらが散り敷いていて、時折吹き抜ける
風にさらさらと流れて行き、道辺には花びらの吹き溜まりが
出来ています。
枝先に残っている花から散る花びらは、西日を受けてキラ
キラと輝きながら川面に舞い落ちています。
川面は、花びらが流れを作って緩やかに帯のように
動いている情景は、この時にしか見られない美しさです。
いつもはカルガモやマガモが遊んでいる淀みは、非常に
多くの花びらで、すっかり埋め尽くされ、姿が見当たりません。
花びらの少ない上流か下流へ移動してしまっているようです。
それでも、アオサギが1羽、菜の花の咲く中洲の端に立って
銅像のように、ゆっくりと流れる花びらの帯の間から小魚を
狙っています。
花びらの流れがアオサギの姿を隠す役目を果たしているので
アオサギには、身を隠す必要が無いので好都合のようです。
川面を移動するピンク色の帯や絨毯も、今夜には久しぶりに
まとまった雨が降る予報が出ているので、今年の見納めに
なりそうなのが心残りです。
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