
晴れた日に桜見物に出た際に、花に誘われて公園の
奥まったところに立っている江戸彼岸の木のある場所
まで行ってみました。
淡いピンク色で小さな花弁のために、大木でありながら
人気が無く、ほとんどの人は遠目で柔らかな花の彩を
楽しんでいるだけです。
木の近くへ行き、青空にかき消されるような花を見上げて
素人ではとても花の写真は撮れないな、と話していると
傍らの相棒が、カタクリが咲いていると教えてくれました。
上ばかり見上げて歩いていると気付かなかったでしょう。
江戸彼岸の花びらが一面に散り敷いている中に、数えると
3本のカタクリが精一杯に花弁を広げていました。
昔は、片栗粉が取れるほどに、山裾には何処にでも咲いて
いた花のようですが、今では、めったに出会えない非常に
希少価値の高い山野草になってしまっています。
種を植えてから花が咲くまでには、7,8年とカキ並みに
長い年月が必要で、一度苗床を荒らしてしまうと、再び
目にする事が出来るのは何年先になるのかも判りません。
種子で増えるので、花と共に根を掘りあげてしまうと、絶滅に
なってしまうのです。
面白いことには、種子の端にはアリが好む密状のものが
備えられていて、アリに拾われて巣まで運び込んでもらう
ことによって繁殖するそうです。
「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
安全と安心の非常持出袋の準備は?
0 件のコメント:
コメントを投稿