１１月２７日までの９日間に福山の特別養護老人
ホームで入所者や職員２８人がノロウィルスによる
食中毒に罹るなど、感染が広がっている。
国立感染症研究所の発表では、１１月１２日から
１８日までの１週間で全国約３０００の小児科から
報告されたノロウィルスによる患者数が、１医療
機関当り１１.３９人と５週連続で増加している。
前年同期比で２．４倍に達し、今後も流行が継続
する可能性を備えていると注意を喚起している。
１０月１５日から１１月１８日までの５週間では
１３都府県から４８件の届け出があり、大阪府
１０件、東京都、茨城県が８件、愛媛県が６県
などとなっている。
ノロウィルスは、小型の球形をした形で、主に
貝類や底魚、特にカキや二枚貝内に生息。
直接ヒトの口から入るほか、患者の嘔吐物や
糞便から感染が広がる。
感染すると嘔吐や下痢などの急性胃腸炎の
症状を備え、多くは１週間ほどで自然回復する。
患者は、０～５歳児が６割を占め、高齢者など
胃腸の弱い人は特に注意を要する。
塩素系の洗剤などで手をよく洗うことや食器類を
８５度以上の熱湯で１分間以上消毒することが
感染防止に備える基本的な予防方法。
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