１０月１日は中国の国慶節で、早い所では９月
末から１週間から１０日間の長期休暇に入る。
休暇を利用して里帰りや観光にと春節並の
民族大移動に備えて何処も大騒動。
当然のことながら、大気汚染の原因物質の７割を
排出するとされる工場の多くが休むため、大気の
環境が良くなるかと思いきや、９月末から汚染の
レベルが上昇し行楽どころではなくなっていた。
休暇の真ん中に当る１０月４日午後になると
ＰＭ２．５の汚染状況は一段と深刻化し、北京
市内各所に設置されている観測装置が軒並み
「深刻な汚染」を記録し、最高値は３８９μｇ。
この危険性を備えた深刻な汚染状況は５日、
６日と続き、地域によれば一時１０ｍ先が見え
ないほどにまで悪化。
１日から７日までは国が定めた休暇の期間で
あり、工場は閉鎖、市内を走る車は激減の
状態である拘らず連日の「深刻な汚染」。
原因についての市民の詰問に北京市環境保護
局の担当者は「専門家でないから判りません」。
これから寒さに備えて石炭が多く焚かれる冬に
なるが、この先一体どうなる事やら他人事でない。
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