恐竜の人気が高まっているが、恐竜を含む生物の
進化の秘密を秘めた化石は中国で多く見つかる。
この程、雲南省曲靖で約４億２３００万～４億１６
００万年前のシルル紀後期の地層から、全身が
硬い骨板に覆われ、顎があるが歯が無く、ごつ
ごつした骨ばった頭部に大きな眼窩があり、中に
小さな目を備えている背骨を持った魚が出土した。
生命は海で誕生し、背骨をもった魚が陸に上がり
ヒトなどの脊椎動物の祖先となった。
この魚の進化過程で、骨板に覆われた「板皮類」
（ばんぴるい）と呼ばれる祖先が、サメのような
時期を経て、「骨」を得て脊椎などを備えた
「硬骨魚綱」に進化したと考えられていた。
だが、今回発見された板皮類は、中国周辺の
古代の海に生息していた祖先に当る板皮類から
サメやエイの過程を経ず、受け継いだ骨板を
脱ぎ捨てて、直接「硬骨魚綱」への進化が判明。
また、遼寧省では１億２０００万年前の白亜紀
前期の地層から羽毛を備えた小型恐竜が出土。
変温動物から恒温動物への進化や鳥類への
進化を知る上で貴重な発見となっている。
従来の定説では、巨大な恐竜は体温調節が
困難なため羽毛は無かったと考えられていた。
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