デフレからの脱却に備え、日銀が放った
バズーカ砲は火薬が湿っていたのか目的
通りに爆発せず、未だにデフレ基調から
脱却できずにいる。
政府は経営者団体に賃上げを働きかけるが
肝心の内外の景気は沈滞化し、むしろ
保護主義の流れが強まると景気の腰折れ
こうなれば、一層将来に備えて節約に、
貯金にとなり消費は一段と収縮する。
日常生活での食料品価格は前回の消費税
アップに便乗した値上げが定着した上に
昨年の相次ぐ台風災害以降は生鮮食料品
価格は値上がりしたままで、食品全体の
価格は平均1・7%上昇。
ニンジンが21・4%、白菜が14・4%と
大幅値上がりの筆頭格で、最近は生鮮
食料品の価格上昇が台所を直撃している。
結果は29年ぶりといわれるエンゲル係数
上昇となり、昨年は25・8%だった。
他方、毎年実質受取年金額の減少傾向に
直面している多くの年金生活者のエンゲル
係数は限りなく50%に近づき終戦後並みの
食べることへの厳しさを備えている。
家計調査によれば、2人以上の世帯の
2016年の月当り消費支出は28万2188円。
10年前の2006年の29万4943円より減少。
一方、食料費は7万2934円と10年前の
6万8111円より7%増となっており、エン
ゲル係数の悪化傾向は歴然だ。
共働きの増加もあって、総菜などの調理
食品への支出金額は2006年の8202円から
2016年には9494円と15%余り増加して
おり、今後もこの傾向は続くため、この
面からもエンゲル係数の上昇要因になる。
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