環境省の調査では、平成25年末現在の野生の
二ホンジカの推定生息数は305万頭、またイノ
シシは98万頭となっている。
二ホンジカの生息数の増加は著しく、またイノ
シシも増加傾向にあり、鳥獣類による農林産物
への食害の被害は年間200億円前後に及ぶ。
農林水産省では、被害削減に備えた計画的な
捕獲を進める一方、捕獲した鳥獣の食品化に
ついても衛生管理に関する指針を定めた。
シカやイノシシなど狩猟の対象となり、また食用
とする野生鳥獣、又はその肉をジビエとよぶが、
最近、このジビエに関心が高まっている。
年間、国内で食品化されるジビエは300~400
トンほどあるとされている。
一部の限られた地域や範囲内で流通していた
ジビエが、広く流通するようになって、最も懸念
されているのが鳥獣の肉が備えている病原菌。
特に、気を付ける必要があるのがE型肝炎ウィ
ルス(HEV)の感染、そのほか腸管出血性大腸
菌や寄生虫がある。
2016年12月には、茨城県でクマ肉を食べた
15人が集団食中毒を発症した。
原因は、旋毛虫(せんもうちゅう)という寄生虫に
よるもので、国内では35年ぶりの発生で4例目。
旋毛虫は野生のクマやイノシシに寄生しており、
人間の小腸の粘膜内で幼虫を生み、幼虫が
全身の筋肉に広がるという。
腹痛や下痢、筋肉痛などの症状が出る。
ジビエ料理では、生食は厳禁で、必ず十分に
過熱して食べることが原則。
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