経済大国の中国の泣き所は水資源の少なさ。 世界平均の使用量で見れば僅か１/１０のレベル。 必要な水量確保のための対象は地下水。 北京市では、都市化が進み人口増と共に過去 １５年間に亘る地下水の過剰採取は毎年５億 立方メートルに（ｍ3）に及び今では北京市の 地下には１０００平方キロ（約３２ｋｍ四方）を 超える漏斗型に地下水位が低下し、地下水位が ４０ｍにまで低下した地域もあり、地盤沈下や 割れ目が生じる地域が存在する。 河北省ではこのような漏斗型現象が存在する 地域が８個所もある。 北京市では長年に亘り水不足に備えた対策を 講じて来たが、その最大のものが長江の水を 北京などの北部の都市へ送る「南水北調」プロ ジェクトの中央ルートの送水も東ルートに続いて 始るが巨額（５兆円と３．５兆円）の建設費が 投じられているが取水地の水源の水質が既に 汚染がひどく、加えてルートが市街地域や工場 地帯を通るためドブ川の汚染水や工場の垂れ 流しの排水も流れ込んでいるため飲料用水に 使用出来る十分な水質を備えていない。 北京市では１日当り１００万トンの海水を淡水化 する装置を渤海湾に面した曹妃甸に設けて飲料 用水を調達する計画もあるが水道料金は倍になる。 備えよ常に！ 備えあれば憂いなし
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