花屋の店頭では、春らしいペチュニアやパンジー
などでは数種類もの色を揃えて並べられている。
白から赤、黄、紫、最近では黒に近い色まで
様々だが、これらの色を決めるのはアントシア
ニンと呼ばれる水溶性の色素。
アントシアニンはフラボノイドと呼ばれるポリフェ
ノールの一種で、最近は視力改善から抗酸化
作用まで幅広い効用を備えているように宣伝
されているが、完全に薬理作用が解明されて
いる状況ではない。
花の色の濃さはアントシアニンの含有量によって
決まり、アントシアニンが多いほど色が濃くなり
鮮やかになる。
最近の研究でアントシアニンの生成を促進する
働きを備えた蛋白質が見つかった。
このたんぱく質の働きをコントロールすることで
アントシアニンの含有量を調整し、多様な色彩を
備えた果実や花を造り出すことが可能になり
製品の付加価値を増加させると期待されている。
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