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2014年5月9日金曜日

「奈良の都の八重桜」が蘇る

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
ナラノヤエザクラ



連休入りと共に、気品を備えた「ナラノヤエザクラ」

が満開を迎え、多くの観光客を喜ばせていた。

伝承では、「ナラノヤエザクラ」はその昔、聖武

天皇の時代に、現在の春日山原始林の奥(鶯の

滝付近だとか)で見付けられた桜が宮中に移植

され、美しさが評価され大切に守られてきた。

平安時代になって、藤原道長の娘の一条天皇の

中宮・彰子が当時、興福寺の子院の観禅院の

東円堂横に植えられていた桜の噂を聞き、株を

得ようとしたが叶わず、代えて贈られた一枝を

受けた伊勢大輔が彰子に渡す時に読んだ歌が

「いにしへの奈良の都の八重桜 けふ

九重ににほひぬるかな 」で、百人一首に残る。

ナラノヤエザクラは、その後江戸時代まで度々

文献などに登場するが行方が知れずになった。

大正11年に植物学者の三好学博士によって

東大寺知足院の裏山に咲いているのが発見され

天然記念物「知足院ナラノヤエザクラ」に指定。

この時の原木は数年前に強風で倒れ、接木で

命を繋いできたが、今年4月17日に奈良県森林

技術センターで育成されて来た原木と同じ遺伝

子を備えた後継樹が同じ場所に移植された。

昨年、東円堂があった観禅院の発掘調査では

将棋の駒の「酔象」が出土している。

 備えよ常に! 備えあれば憂いなし  

 健康と安心のメタボへの備えは?


ナラノヤエザクラ







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