羽根を広げると全幅が２ｍ超にもなるアホウドリは
良質な羽毛が取れるため、１９３０年代半ばまで
鳥島や小笠原諸島などでの乱獲が続いた
大形の鳥であり、敏捷さを備えていないために
多くの島々に生息していたアホウドリは、１９３０
年代終りには絶滅してしまった。
現在、日本国内では尖閣諸島と繁殖が行われて
いる鳥島が繁殖が見られる生息地となっている。
平成２０年に新たな繁殖に備えて小笠原諸島の
聟島にヒナが移されて繁殖が進められた。
最近、聟島から５ｋｍ程離れた無人島の媒島を
訪れた東京都の職員らが、この島に生息している
「クロアシアホウドリ」のヒナの中にアホウドリの
ヒナがいるのを見付け、聟島で繁殖を続けている
親鳥の中に、媒島に来て産卵した親鳥が居るの
ではないかと新たな繁殖に期待が高まっている。
一方、佐渡島では自然界での繁殖に備えて
放鳥したトキの親鳥から誕生したヒナ鳥の姿が
枝上に居るのが確認され、これで３年連続で
自然界で巣立ちしたと関係者を喜ばせている。
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