現地時間8月26日午前10時半ごろ、中国と
ネパールの国境近くにあるランタン・リルン山
(標高7000m程)付近の地滑りで、5200m付近の
リルン氷河の一部が垂直方向に落差約2100mの
大規模な崩壊が発生した。
崩落した氷河の幅は610mほどで、地滑りにより
崩落幅は約910mにわたって山肌がえぐり取られた。
この崩落で、米地質調査所(USGS)は当初、
M4・4の地震が発生と発表していた。
崩落した氷河の粉砕された氷や岩石が混ざり合い、
なだれ落ちたトリスリ川では、大規模な土石流が
発生し、最初の22キロを平均時速193㎞で
なだれ下った。
22㎞先の海抜1800mの地点まで押し寄せた
巨大土石流は、所により100mの高さまで及び、
中国側では0.7平方キロメートルの範囲で
主要な建物27棟が破壊された。
約22㎞離れた地点に存在した中国チベット
自治区吉隆県の大きな建物群のある国境検問所
[ギロン港(吉隆口岸)]は、給水塔を残して
跡形もなく消えたほか、ダム建設現場に立つ
建物や工事中の堰堤や施設などが壊滅。
ダムの複数の導水路工事現場などでは、
少なくとも900人以上の作業者が閉じ込め
られているとされている。
韓国が建設を進めていた
大型水力式水力発電所[アッパートリシュリ-1
(UT‐1)]建設現場も壊滅し、韓国人9人が
行方不明になった。
中国中央テレビ(CCTV)は27日、トリスリ川には
土砂崩れによって形成されたせき止め湖には
推定200万立方メートルの水がたまっていると
みられ、既にあふれ始めていると報告。
今後3日間でさらに300万立方メートルの水が
湖に流れ込む見込みで、決壊のリスクは高く、
二次災害発生のおそれがると警告。
国境検問所があるネパール側のラスワガディ
までは、中国の支援で巨大な土石流が流れ
下ったトリスリ川沿いに道が開かれ、
ネパールとチベット間の流通の主要ルートと
なり、流域では発電所などのインフラ開発が
盛んに勧められている。
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