東北地方太平洋沖地震の影響で、日本の地殻
構造は大きな影響を受けたが、中でも最も心配
されているのが宝永地震の際と同様に富士山が
噴火することだが、現在でも危険性は同じだ。
富士山麓に位置する神奈川、山梨、静岡の3県の
防災担当者が6月上旬に会合を開き、噴火に
備えて地域住民や観光客などの避難に関する
具体策の検討を進めることにした。
伊豆半島は100万年~50万年前に南方から
フィリピンプレートに乗ってやって来て衝突して
ユーラシアプレートの下に潜り込むようにして
一体化した半島だ。
この継ぎ目が小山町北部の神縄断層で露頭して
おり、ここから平山断層、日向断層、松田北断層、
国府津-松田断層と東方に約25Km連続して
神縄・国府津-松田断層帯を形成している。
神縄断層の西からは、富士川河口断層帯の
北端に向かって南西方向に約30Kmの断層が
存在することが明らかにされている。
2つの衝突しているプレートの境目に当る断層は
富士山頂直下の深さ10数Kmの深さまで北西に
傾斜して達しているとされる。
これらの断層が連動して動いた時の影響で
最も懸念されているのが富士山の再噴火であり
山体崩壊で起きる「岩屑(がんせつ)雪崩」なのだ。
約2900年前の縄文時代に起きた御殿場付近の
岩屑雪崩は、大地震によるものとされている。
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