昔は日本中の至る所で飛ぶ姿が見られたトキの
最後の1羽が2003年に死んで絶滅した。
これに先立ち、人工繁殖に備えて1999年1月に
中国から贈られた2羽の番から順調に数が増え
2011年末には国内の総数が192羽となり
放鳥された羽数も、6月10日の第6回放鳥で
13羽が放たれて91羽となっている。
放鳥トキから、今年初めて誕生した8羽から
6月12日に6羽が巣立ちしたと発表されている。
2羽から13年目に100倍にも増えて関係者に
取っては嬉しさいっぱいだろう。
日本、韓半島から中国に多く生息していたトキも
パンダ同様、中国でも絶滅の危機を迎えていた。
1981年に陝西省洋県で7羽のトキの生存が
確認されて以来、人工繁殖の努力が続けられ
最近では、陝西省洋県を中心に1400羽以上に
まで増えている。
この内、約半分が既に、野生に戻っている。
生息する3000平方キロ地域では繁殖に備えて、
農薬の使用や、お祝いの爆竹も自粛している。
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