８月８日の午後５時前の奈良でＭ７．８の地震
発生の緊急地震速報は、結果として和歌山県の
日高川町の深さ１０ｋｍ発生したＭ２．３の地震
だったため、近接地以外では揺れを感じることは
なかった大地震であった。
街中や勤務中の人の６割以上は携帯電話を
持っていただろうから、一斉に鳴りだす警報の
音でパニックになった場所もあっただろう。
エレベーターの中の人、トイレの中にいた人、
高所作業や機械操作中の人なども即座に移動
することが出来ず、したくない経験だっただろう。
イザと言う時の訓練だったと冷めて考えれば
それなりに予告なしの非常時の訓練ではあった。
もしこれが現実であったら人的被害は不明だが
少なくとも、奈良県内に存在する国宝６０以上を
含む２６０余件の重要文化財の建造物の多くは
損壊していたことだろう。
幸い解体修理中の薬師寺の三重塔は無事
だったが、法隆寺や興福寺の五重塔は倒壊の
憂き目に遭っていたことは間違いなかろう。
８５５年の地震で落ちた大仏さんの首が、再び
落ちて大仏殿内に居た多くの観光客にも甚大な
犠牲者が出ていたと思うと恐ろしくなる。
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