全国で猛暑を記録した地点が２３１地点にも
達した翌日の７月２７日午後、群馬県の各地では
積乱雲が発達して、荒れ模様の天候となった。
伊勢崎市では突風が吹き、直径が３０～４０ｃｍも
ある庭木の幹が折れるなど大荒れとなった。
畑の作物も上から叩きつけられたように倒伏。
竜巻のように方向性を以って突風が吹き抜けて
行くことによる被害形態とは異なっていた。
調査に入った気象庁の調査官は「ガストフロント」
現象によるものと判断している。
「ガストフロント」現象は、急速に発達した積乱雲
内の冷えた空気の塊が重さに耐えきれずに
下に勢いよく吹き下ろす（落ちる）ことにより
地上にある物を押しつぶすようにして中心部から
水平方向に噴き出す現象。
水平方向の広がりは竜巻やダウンバーストより
大規模になり、時には数１０Kmになることもある。
今回の規模や風の強さはフジタスケールで
下から２番目（F１）の瞬間風速が３３～４９ｍに
相当すると判断している。
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