気象庁の有識者検討会は4月25日、3月に
公表された[首都圏における広域降灰対策
ガイドライン]に基づき、[火山灰警報]の
導入を提言した。
富士山が噴火しても、東京都内は大丈夫だと
安易に考えている層に、警鐘を鳴らす。
溶岩流や火砕流は、都内に到達はしないと
しても、富士山が爆発的に噴火すると火山灰は
噴煙と共に上空8000メートル以上に達して、
ジェット気流によって非常に速い速度で東へ
移動し、噴火後、僅か1~2時間で東京都内の
上空に到達し、空は夕方のように暗くなる。
到達した火山灰により、鉄道の運行は止まり、
道路も各所で渋滞が発生する。
降灰により、0・5mm積もっただけで、レールを
伝わる電気信号を遮断し、信号機や遮断機の
制御装置が誤作動をして、運行を不能にする。
道路に火山灰が1ミリ以上積もった場合、
車運転の視界が悪化し、運転速度は30Km程度に
まで落ち、スリップの危険度も増加する。
最も最近の噴火であり、南海トラフ地震発生の
49日後に噴火した1707年(宝永4年)の宝永
大噴火では、高く噴き上げられた火山灰は、
その日のうちに江戸の町に降り注いだとされ、
横浜周辺では5㎝ほどの降灰があったとされる。
火山噴火では、予兆現象が観測されても、
必ず噴火するわけでもなく、また、いつ、
どこで、どれぐらい規模で噴火するかなどに
不確実性が高いため、正確な予知は出来ない。
しかし、富士山には国や研究機関などにより、
地震計や傾斜計などさまざまな機器が設置
されており、国内では観測体制が充実して
いる火山の一つである。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
0 件のコメント:
コメントを投稿