農林水産省は、政府の機関であり広く国民に
奉仕する義務を負っている筈だ。
だが、農林水産大臣は備蓄米の供給の遅れは
流通の目詰まりが原因と責任を転嫁し、解決に
積極的に動こうとはしない。
これは、責任逃れの詭弁でしかない。
備蓄米を運ぶトラックを手配できないから
目詰まりをしていると馬鹿げた言い逃れをする。
初回の備蓄米の放出では、農水省はJA全農などの
集荷業者が備蓄米を売り渡した先の卸売業者に
対し、玄米ではなく、原則、精米した状態で
販売するよう条件を付けていたという。
街の米屋さんは、銘柄やコメの状況に合わせて
精米度を調整したり、ブレンドをして、より
美味しく食べるられるようにしてお客に
届けることで重宝がられ、存在感があった。
卸売業者と小売業者の取引分野まで、農水相は
取引に首を突っ込んで来ていたのだ。
JAは、これまで通常は収穫前後の8月頃に
コメの買い上げ価格の概算金の提示を起こ
なっていたのが、田植え前に60Kg当りで
2万3000円での買上げ価格を早々に提示。
これは、1993年に大不作でコメ不足となった
[平成の米騒動]のときよりも高い金額。
一旦価格を提示した以上は、この金額を下げる
ことは出来なくなり、もし下げれば翌年から
JAの買付けに応じない農家が続出する。
JA全農は、生産コストの高い零細の兼業農家を
引き付けておくために、高いコメ価格が必要。
JAは、世界に稀に見る高いコメ価格で、零細
兼業農家を繋ぎとめて、兼業農家の家族が
一般事業所で得てくる所得を、JAバンクに
預けさせ、共済保険など金融取引も強力に勧める。
農家が加入するJAの組織票が欲しい農林族、
これらの上に胡坐をかいている農林相、
自ずと備蓄米はJA全農の差配により動く。
かくて、全国のスーパーで5月12~5月18日の
コメ5㎏の平均価格は4285円と最高価格を更新。
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