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2010年5月18日火曜日

既得権を守る党の高級幹部

花のある花瓶  複製画  10号





中国の退職高級幹部に対する終身特権の退職金の

年間支給額が、1175億元強になります。

国家予算から見れば、08年度の公表金額は、5兆

8486億元ですから、仮に、高級幹部への退職金の

支出が1175億元とすれば、丁度、国家予算の2%

に相当する金額です。

比率で見る2%は、大きくないように見えても、現実の

予算金額でみれば、1175億元は国防費の三分の一

弱に相当する金額です。

世界から槍玉に挙げられている環境改善備え

環境保護関連予算額は、31.4%と大幅に増額され

1027億5700万元となりましたが、この金額をも

上回っています。

四川大地震では6898棟もの校舎が倒壊し、6500人

以上の児童が犠牲になりました。

原因は、「豆腐渣工程」(オカラ工事)と呼ばれる手抜き

工事によるものでした。

校舎建設や義務教育無料化などで、45%と大幅に

増額された教育関連予算でも、総額は1561億7600

万元ですから、いかに退職高級幹部への厚遇が突出

しているかがわかります。

退職高級幹部が終身特権を受け続けることは、国に

とっては資産の浪費だとの批判で01年、02年に次いで

07年度の第17期中全会でも、既得権を守ろうとする

高級幹部などからの圧力で立ち消えになっています。

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