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2010年5月25日火曜日

干ばつと大洪水

初秋の富士山  油絵  10号



大雪や大黄砂(砂塵暴)など、数十年とか100年に

一度だとか表現されている自然災害が続く今年の中国。

上海万博で沿岸部を中心に国内はお祭り気分一色です。

しかし、内陸部の南西部を中心に大きな干ばつの被害が

広がっており、最近は揚子江の北部、河南省や北京市の

北部地域の東北部でも、小麦やトウモロコシの作付けに

備えるための十分な降雨量が得られず、干ばつが

心配されるなど、全国的に非常な深刻さが広がっています。

こうした干天続きのなか、非常な高温の日があったりと

厳しい日照の日が続く中、4月の末になって突然に

大雨が降り、各地で今度は洪水に悩まされています。

景勝の地、桂林を流れる漓江(りこう)も危険水位を

超える流量となり、危険に備えて観光船も就航中止を

余儀なくされています。

極端な干ばつと豪雨をもたらしている異常気候は
中国だけでなくインドでも深刻化していますが、これは

太平洋の赤道付近の海水温が異常に上昇することに

よるエルニーニョ現象によるものとされています。

干ばつと豪雨という農耕にとっては両極端の現象に

人口大国の中国とインドでは被害防止に備えて、国の
トップが対策に忙殺されています。

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