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2010年9月14日火曜日

日本脳炎が広がるインド北部

桜並木  油絵  10号



健康な人でも感染の恐れが高い多剤耐性菌「NDM-1」

による患者が日本国内でも発見されています。

インドでは、安価に整形手術や一般治療、更には臓器

移植なども提供する設備などの医療環境を備えている

ことで、海外からのメデイカル・ツーリズムが盛んです。

安易に多種類の抗生物質を多量に使用することにより

次第に耐性菌が強力な耐性を備えることとなり、遂には

いかなる抗生物質にも耐性を持つ多剤耐性菌の誕生に

結び付けている医療あり方が大きな問題です。

世界的に医療技術が進んでいる医療先進国だとしても

今、この国では多くの子供達が脳炎で亡くなっています。

インド北部の人口密度の高い、貧しい地域を中心に

日本脳炎やエンテロウイルスに侵されて脳炎による

死亡者が250名を超えており、更に拡大しています。

非常な勢いで拡大する脳炎に備えたワクチンも不足し

また、低温輸送も不完全なため、必要なワクチンも

使用不能になることが多いようです。

外貨収入のためとは言え、富裕層相手の医療投資の

一部を国内に向けることが出来ないのかと憂えます。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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