今年初めてツバメを見掛けたのは、まだ寒い
日が続く４月の上旬だった。
ツグミがまだ北へ帰り兼ねている天候なのにと
思ったものだが、出発地の東南アジアでは
渡りに出発の気候になっていたのだろう。
日本野鳥の会の報告では、ここ数年、「ツバメが
減っている」との情報が多く寄せられていると言う。
４月に見掛けたツバメの巣は、商店街の庇や
日除けの裏側などの安全性を備えた場所だ。
１０年ほど前から毎年、巣の数や利用状況を
見るのも楽しみの一つにして来たが、先日改めて
確認してみた。
南北２００ｍ足らずの間に９つの巣があり、今年
利用しているのは５ヶ所。
２年前に子供らと数えた時は７ヶ所だったから
今年は空き家が２つ増えていた。
最初に出会った番いの巣には、早や５羽の雛の
顔が見え、嘴を突き出して親を待っていた。
この商店街の巣は、不思議なことに全て西側に
掛けられており、東側には一つもない。
田や池のある場所までは直線で数百ｍもある
まばらとはいえ人通りの多い商店街だ。
街の人も大事にして見守っているので居心地の
良さを備えているのだろう。
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