中国の水不足は深刻さを増すばかりで、国土が
備えている水資源量は、国民１人当たりで全世界
平均の２８％しかない。
だが、絶対量が少ない所へ、より問題を深刻化
させているのが水質汚染の問題だ。
少ない水を大切に使おうとする発想、取組みの
考えを全く備えていない中国社会では、水質の
汚染で都市の２/３が水不足問題で、農村の
半分が水質汚染で水が飲用に適さない。
既に５大河川の水質は汚染されており、２/３の
湖沼では富栄養化が進んでいる。
流入する家庭排水や工場排水で秀麗さを備えた
観光名所の湖もアオコで色が変わり、どぶ池と
化し、河川はドブ川となってしまっている。
最近発表された調査報告でも、中国の主要な
６水系の２３ケ所の水源調査で、全てから人体に
深刻な影響を及ぼす環境ホルモンが検出され、
特に長江デルタが最も汚染度が高いとしている。
工場からの垂れ流しに加え、養魚池での飼料や
薬品、エストロゲンを含む成長促進剤の過剰な
投入で河川の環境ホルモン汚染が進んでいる。
浄水施設で除去が不可能なホルモン汚染水は
健康に大きな影響を与えることになる。
よその国だけじゃない、健康に影響が無いレベル
とは抗弁に過ぎず、数トンの薬品が投入されて
首都圏の水源が汚染されるなどテロ並みだ。
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