国立感染症研究所が公表したデータでは、
劇症型溶血性レンサ球菌感染症の患者は
2014年(平成26年)に268人となって以降、
増加が続き2019年(令和元年)には800人超に。
2023年は941人と調査を開始した1999年
(平成11年)以降で最多を記録し、2024年も
1月21日時点で139人の患者報告があるという。
この[劇症型溶血性レンサ球菌感染症]は、
一般に[人食いバクテリア]と呼ばれており、
病原体はA群溶血性レンサ球菌という細菌。
この細菌に感染すれば、致死率3割に達すると
言われている感染症だが、通常は子どもを
中心に咽頭炎などを引き起こす程度よく
みられる症状を起こす。
だが、これが劇症型となれば、朝に、足の先、
指がちょっと腫れているなと思っいたのが、
昼には膝まで広がる細菌の急激な増殖により、
筋肉周辺組織の壊死や多臓器不全などを起こ
して、発症後数十時間で死に至るという。
足の傷口などから感染した場合に、急速に
膝ぐらいまで壊死が進んでしまって病院搬送
されてきた患者には抗菌薬の投与だけでは
救命が間に合わず、直ぐに股関節当たりから
足を切断しなければ命を助けられないという。
医師は、特に足の傷口からの感染が疑われる
ケースが多いと指摘し、スリ傷などがある
状態で屋外を素足で歩き回れば、傷口から
細菌が入り込む恐れが高まる。
また、普段は気にも留めない靴擦れや水虫と
いった足の状態もリスクになり得るという。
感染予防対策として、手洗いやアルコール
消毒、マスク着用など基本的感染対策に加え、
[足の清潔]を気を付けるべきと医師は指摘する。
手足などの腫れが増して、高熱が出るなど
強い症状があれば迷うことなく、入院設備の
整った病院を受診することを勧めている。
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