地球は青い惑星と呼ばれ、火星は赤い惑星と
呼ばれるのが一般的だが、この火星が赤く
見えるのは、火星の表面を覆う細かな塵
(ダスト)が酸化鉄を多く含むからだとされる。
火星の大気は地球の約1%の密度で、約95%が
二酸化炭素(CO₂)、残りは窒素(N₂)とアルゴン
(Ar)が2%~3%づつを占めている。
酸素(O₂)は約0.1〜0.2%程度とほんの僅か。
気圧は地球の200分の1,気温はマイナス
20度からマイナス80度という厳しい世界だ。
26.6年4月に公開された欧州宇宙機関(ESA)の
火星探査機が撮影した火星の画像には、一部が
黒い塵に覆われた表面の映像があった。
火星には、太陽系最大の火山であるオリン
ポス山をはじめ、長い火山活動の歴史を持つて
おり、数十億年前には大規模な噴火が発生した。
火山活動で噴出した物質は、マグネシウムや
鉄を含む暗色鉱物に多く含んでいる。
研究者は、この黒い暗色の表面を覆っていた
赤い塵が、強風で吹き飛ばされて、黒い
表面が見えるようになったと説明する。
地球の1%ほどしかない大気でも、火星上では
秒速で30mほどにも達する[ダストストーム]と
呼ばれる砂嵐が時折吹き荒れる。
激しい嵐に伴って塵が地面から大気中に
大量に巻き上げられる現象で,この砂嵐が
火星の大気構造に大きな影響を与える。
年間100個程度の局地的な小さなダスト
ストームの他に[大ダストストーム]と呼ばれる
全火星規模の砂嵐が南半球の夏に1~2回起こる。
この他にも[ダストデヴィル]と呼ばれる,塵が
高さ5kmくらいまで細長い円筒状に巻き
上げられる竜巻のような現象も観測されている。
火星表面は、嵐の世界のようだ。
また、気象現象としては雲や霧も発生する。
地球上では、雲や霧は水の粒だが、水がない
氷点下20℃の火星上では、炭酸ガスが凍って、
ドライアイス状態となり、雲や霧になる。
将来、火星へ人類が移住するという夢の話が
あるが、とても住んで居られる環境ではない。
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