人間にとって野菜や果物の摂取は不可欠だ。
だが、残念ながら植物を構成するセルロースを
消化する能力は備えていない。
ウシやシカはセルロース分を反芻を繰返す過程で
胃腸内に備えている酵素で、糖分に替えて栄養
源とし、エネルギーにしている。
大量のサトウキビやトウモロコシなどからセル
ロースをプラントで糖化し、エタノールを造り出す。
世界一のトウモロコシ生産国のアメリカでは、一定
割合以上をエタノール生産に振向ける義務が在り
トウモロコシ価格の高止まり要因になっている。
石油価格が高止まりしている中で、注目されて
いるのが、身近にある雑草や廃材、マメ殻など
から、エタノールを直接採り出す生産技術。
岐阜大学の研究チームが長年に亘る取組みの
結果、セルロースを分解する能力を備えた特殊な
酵素を発見し、小規模な設備でエタノールを造る
ことに成功した明るいニュースがあった。
1リットル当たり50円程度でエタノール生産が
可能なため、雑草などが容易に集められれば
自家用車用に自前生産も可能になる。
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