アメリカ地質調査所からの報告では、日本時間の
4月2日午前8時46分ごろ、チリ北部のイキケ沖
約100Kmを震源とするM8.2の地震が発生。
震源の深さは約20Km。
この地震でイキケ地域では2000棟の住宅が
倒壊し、火災も発生して大きな被害が出ている。
発生した津波は震源から約10000Km離れた
ハワイにおよそ12時間後の2日午後10時40分
ごろに到達し、ハワイ島のヒロで58cmの津波を
観測している。
単純に計算すれば、津波の進む速さは1時間に
830Kmほどにもなる猛スピードだ。
日本の沿岸は3日の9時前に到達し始めた。
未明の予測では5時半頃にも到達する可能性が
あると報じられていたが、3時間ほど遅れて到達。
幸い大きな被害は出ていないが、1960年5月
22日にチリ中部のバルディビア沖で発生した
地震は、アメリカ地質調査所の報告では近年で
最大となるM9.5だったとしている。
この時の津波はチリの沿岸部のみならず、15
時間後にハワイを襲い、次いで日本に到達した
津波の高さの記録では、三陸海岸で6.4mに
達したほか、むつ市で6.3m、大船渡市で4.3
mに達している。
この地震の震源域は長さ約1000Km、幅200
Kmもある超巨大地震で、38時間後にコルドン・
カウジェ山が噴火したのを始め1年以内に4山が
噴火している。
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