腸管出血性大腸菌「Ｏ１５７：H７」による食中毒の
原因は、生レバー食などに因るばかりではなく
最近は生野菜による食中毒事件も発生している。
Ｏ１５７の細菌は牛や羊、豚などの家畜の腸内に
生息する細菌で、糞便により排出された後、直接、
或いは堆肥などを介して人体に入る。
Ｏ１５７が腸内に入るとベロ毒素を出して、溶血性
尿毒症症候群（HUS)や脳症を発症させる。
清潔さを備えない取扱いや調理で生肉やレバーを
介したＯ１５７感染事故が多発したことは良く知ら
れているが、野菜による感染事故も少なくない。
平成２４年、北海道で白菜の浅漬けで８人が
死亡した事件、平成１７年にも香川県で６人が
死亡する事件が発生している。
最近では、今年７月静岡県の花火大会の際に
売られていた浅漬けキュウリを食べた５０８人が
Ｏ１５７に感染し、１１５人が入院した。
生野菜サラダが健康食の代表のように捉えられ
勝ちだが、ユッケや生レバー以上に、Ｏ１５７や
雑菌による食中毒の危険性を備えた料理である
認識を以って、調理する注意が必要である。
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