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2014年12月19日金曜日

吾妻山で火山性微動 レベル2に引上げ

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
朱 雀 門



12月12日、気象庁は山形県と福島県の県境に

ある吾妻山で火山性微動が観測されたと発表。

吾妻山は南側に吾妻小富士、北に標高1949mの

一切経山が並び、両山の間の一切経山の山腹に

大穴火口があり噴煙を上げている。

気象庁は火山性微動の観測を受けて、噴火警戒

レベルを「平常」の1から、「火口周辺規制」の2に

引上げ、大穴火口から約500mの範囲内では

噴火に伴って噴石の危険性があると警戒を要請。

吾妻山では記録に残る1331年の元弘の噴火以降

1711(正徳元)年頃・1893 ~ 95(明治 26 ~ 28)年

1950(昭和 25)年・1977(昭和 52)年の5回の噴火

記録があり、今回も水蒸気噴火が警戒されている。

吾妻山火山防災マップによれば、最も警戒が

必要なのは、積雪時の一切経山の北にある五色沼

火口が開いて噴火が発生した時とされている。

この場合は、大規模な融雪による火山泥流が

松川沿いに福島盆地に流れ込み、福島市内に

1時間余りで達する可能性が高いとされている。

吾妻山は過去約 7000 年間に、中小規模のマグマ

噴火や水蒸気噴火を幾度となく繰返していることが

確認されており、今回も噴火の危険性に備え

厳重な警戒が必要だ。

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