気象庁が世界の1万地点の地上と海面の観測
データを解析した結果、2014年1~11月の世界の
平均気温は平年より0.27℃高くなり1891年来の
最高となり、この内サンフランシスコでは2.1℃高く
なって、干ばつや森林火災などの要因となった。
このほか、ヨーロッパ南部でも2~4月と10・11月に
異常高温となり、イタリアのトリエステでは2月に
月平均気温が平年の4.1℃高を記録している。
異常性を備えた高温傾向はアジアでも災害を
もたらし、7月末から8月にかけて広島で発生した
集中豪雨による土砂災害で74人が犠牲になった。
また、7~9月にかけてはインドで洪水や地滑りで
1000人以上が、9月にはパキスタンで洪水で360人
以上の犠牲者が出る災害が発生している。
気象庁気象研究所は、今世紀末に世界の平均
気温が現在より2.2℃上昇すると、世界の水蒸気
量は約13%増に、また降水量は6%増加する。
この場合、日本付近では気温が平均で2.3℃上昇、
水蒸気量は約16%増加する。
こんため、一度に降る降水量が増加し、洪水や
土砂災害発生機会が現在より増加する。
「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)が求める
温暖化ガス排出量削減に備えた努力は人類の
将来の安全な生活維持に、今や待ったなしだ。
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