地図で見るると、九州の先端沖の種子島と
屋久島から、奄美大島の島々、更に沖縄本島を
経て西に湾曲して石垣島、西表島などを経て
台湾の先端部分まで琉球海嶺と呼ばれる
列島が形作られている。
この海嶺上の島々は、ユーラシアプレートの
先端部分に当たり、東から太平洋プレートが
沈み込んで来て、琉球弧の琉球海嶺の東面に
沿って琉球海溝が存在する。
また、琉球海嶺は大陸から東に引き離される
ように力がかかっており、琉球弧に沿って
東側に存在する琉球トラフが裂け目となっている。
2021年12月9日、トカラ列島悪石島と小宝島
付近の海底を震源とする震度5強の地震が
発生し、その後に260回を超える群発地震が
続き、悪石島の住民が一時、島外避難をした。
小宝島と悪石島付近には、横ずれ断層帯が
存在し、群発地震の震源となっている。
琉球海嶺上の島々の下に、沈み込むフィリピン
海プレートの表面は平らではなく、海底には。
北から奄美海台、大東 海嶺 、沖大東海嶺が
乗っていて、これらの出っ張りが琉球弧に
ぶっつかり、引っ掛かって地殻にひずみを生む。
海台(海山)の引っ掛かりによる、左右への
引っ張りや突き上げなどの力がひずみとなり
地殻を破壊し、断層を生じさせて広がる。
生じたひずみの修正の動きが連続して群発
地震に繋がると専門家は説く。
琉球海溝で、沈み込むフィリピン海プレートに
より産み出された海底火山が、トカラ列島の
北部地域に集中し、活発な火山活動も見られる。
火山島である小宝島や悪石島などで、地震に
よって噴火が発生するのではとの懸念も広がる。
深さ10Km程度に存在するマグマだまりに
地震により生じた断層を伝って、地下から
マグマが上昇して来て、マグマだまりにマグマを
供給し、噴火に結び付く可能性は存在する。
だが、この場合は火山性の微動が検知される。
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