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備えよ常に! 備えあれば憂いなし
平 野 神 社 陽光桜
3月11日に開かれた政府の地震調査委員会では、
能登半島地震の震源となった半島沖の海底
断層のズレが確認されたことが報告された。
13年前の巨大地震を振り返り、[岩盤が一気に
破壊されるM9・0の地震が起きる可能性を当時
評価することできなかった。地震学が未熟
だった]と述ている。
だが、その後の13年間の成果として、南海
トラフなど日本周辺のプレートの境界で起きる
地震について、さまざまなケースを想定する
ようになったことや主要な活断層だけでなく
そのほかの活断層も含め、地域をまとめて
評価するようになったことを説明。
一方、東北地方は巨大地震の前には東西方向に
縮むように地殻変動が起きていたのに対し、
地震のあとは東西方向に伸び、安定して
いないことを指摘。
さらに、13年前に大きく滑らなかった場所が
まだ残っているとして引き続き規模の大きな
地震に注意が必要だとも述べた。
特に、房総沖には割れ残りとされる部分の
存在も指摘されており、M7や8クラスの
地震が起きる確率は高く、巨大地震が
あったので東北地方はしばらく安全だと
思わないことが非常に重要だとしている。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
平 野 神 社 寝覚め
地震調査委員会は、3月11日の定例の会合で、
能登半島沖の北東側の[珠洲沖セグメント]
(F43)がおよそ3m隆起していたとする
海上保安庁の調査結果が新たに報告された。
これに基づき、能登半島地震に伴う変動の
可能性が高いとする評価結果をまとめた。
既に確認されている能登半島の北西沖の
[猿山沖セグメント]と呼ばれる断層の2つの
活断層の間には[輪島沖セグメント]があるが、
浅瀬のため船による調査は出来なかった。
また、富山湾の沖合で見つかっていた斜面の
崩壊について海上保安庁が追加調査結果で、
これまでの南北500m、東西80mほどから、
南北3・5Km、東西1Kmほどと広範囲に及んで
いたことが報告された。
この崩落が、富山湾で確認された津波の
発生原因となったことが推測されている。
このほか、地震調査委員会は、千葉県東方沖や
その周辺では2月26日以降地震活動が活発に
なり、震度1以上を観測した地震が、3月11日
午後5時までに42回確認されていると報告。
房総半島では地震の大きな原因となっている
陸側と海側のプレートの境界がゆっくりと
ずれ動く[スロースリップ]と呼ばれる地殻変動も
次第に小さくなっていることが確認されている。
過去には数ヶ月程度地震活動が継続したケースも
あり、地震調査委員会は今後も震度5弱程度の
強い揺れを伴う地震に注意が必要だとしている。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
ヤ マ ザ ク ラ
能登半島地震では、地下の流体の動きが
地震の発生の引き金を引いたとされている。
能登半島の先端部の、珠洲市北部を中心に、
2020年12月から2023年末までに500回以上の
地震の発生が記録されている。
これらの群発地震の震源の深さは、気象庁の
報告ではほとんど全てが約10Kmだった。
京都大の解析によると、半島先端部の地下では
2020年11月以降、約3000万㎥の流体が、地下の
深い部分から上昇してきて、深さ15~20kmの
位置まで達した。
正体は地殻から強い圧力によって滲みだした
水だとされる、この流体が岩盤の割れ目の
隙間に入り込んで潤滑油のように働くことで、
滑りを発生させて地震を群発させたとされる。
水が滲みこんで来ることで、周囲の岩盤には
広範囲でひずみがたまり、海底活断層が動き
やすくなっていた可能性を推測している。
流体が、M7・6の地震発生にどのように関与
したかを詳しく調査するため、兵庫県立大の
研究グループは、半島の北~北東沖の海底で、
自然の電磁波の測定を進めている。
電流を通しやすい水の性質を利用し、その
分布や量を17ヶ所で詳しく測定して、活断層と
水の関係を調べるという。
水と大地震の関係性が詳しく分かれば、全国で
地下深部の水の分布を調べることで地震発生の
リスクを推測できる可能性があるのではと期待。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
平 野 神 社 魁
千葉県東方沖を震源とする地震が、2月下旬
から頻発しており、懸念が高まっている。
気象庁の震度データでは、2月27日から3月
17日までに、最大震度1以上の地震を46回観測。
最大震度4の地震が4回、最大震度3の地震も
7回と、比較的大きな揺れも観測している。
この地域では、過去にも観測された[スロー
スリップ]と呼ばれるすべり現象が起きている。
これらの地震は、断層の動きで地震が起きる
のではなく、岩盤がゆっくりと滑ることで、
新たにできた歪によって地震が発生している。
政府の地震調査委員会は、この地域では1996年、
2002年、07年、11年、14年、18年と数年おきに
スロースリップが起きており、07年には
最大震度5弱の地震が発生している。
同じ程度の地震が今回の地震活動でも起きる
可能性があるとして注意を呼びかけている。
更に専門家が指摘しているのは、房総半島
周辺の2つの割れ残りによる地震の発生。
一つ目は、2011年に発生した東北地方太平洋沖
地震では、日本海溝沿いに全長450Kmの断層が
動いたが、南端の千葉県東方沖の断層は動かず、
割れ残っていること。
千葉県が2016年に発表した被害想定によると、
この割れ残りが動いた場合、最大でM8.2の
地震が発生し、最大8・8mの津波が銚子市を
襲い、建物の全壊約2900棟、半壊が約6700棟
死者は最大約5600人出ると想定されている。
もう一つが、相模トラフで発生した地震。
1703年に相模トラフで発生した元禄地震
(M7・9〜8・2)では、割れが房総半島の東側まで
全域に及んだが、1923年のM7・9の関東大震災
では、震源域は元禄地震よりも震源域が短く、
房総半島の東側に割れ残りが存在すること。
専門家は、M6・5もしくはM7程度の地震が
起きると、割れ残りを刺激し、M8クラスの
巨大地震を引き起こすリスクがあると指摘する。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
東 大 寺
1月に発生した能登半島地震では、半島の
北側に在る海底活断層がおよそ150Kmに
亘り動いたとされている。
専門家が、各地で観測された津波の波形を基に、
コンピューターで解析したところ、半島北側の
活断層、F43が地震前と比べて3~4m程度ずれ
動いたとみられている。
しかし、F43の東に連なる断層のF42は、半島に
近い北西部分は連動して動いたことが確認されて
いるものの、北東沖の佐渡島沖に伸びる部分は、
ほぼ動いておらず、割れ残りが存在する可能性が
あるとしている。
もし、この部分が今後動いてM7級の地震が
起きれば最短で数分後、佐渡島を含む新潟県
沿岸などに高さ3mを超える津波が押し寄せる
リスクがあるとして、警戒を呼び掛けている。
更に能登半島沖の北西側に沿って伸びる断層の
F46の先は、金沢市沖の断層にも連なっている
可能性が指摘されている。
また、金沢市南東縁を石川県河北郡津幡町から
白山市明島町付近まで伸びる全長26Kmの
森本・富樫断層帯は、政府の地震調査委員会の
評価で、30年以内の地震の発生確率が最も高い
[Sランク]に分類されているリスクの高い断層だ。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
千本釈迦堂 阿亀桜と本堂
日本腎臓学会の調査では、これまでに報告
された腎機能障害を発症した患者のほぼ
すべてで腎臓の機能障害の一種[ファンコニー
症候群]という病気が見られることを公表した。
4月1日、腎臓疾患の専門医は[最近まで摂取
していた人は症状が残っている可能性もある
ので検査を受けてほしい]と呼びかけた。
日本腎臓学会は、回収の対象となっている
小林製薬の3つの製品を摂取したあとに、
腎臓に障害が出た患者がいないか調査を
行った結果、4月1日の段階で報告された
患者47人中46人で[ファンコニー症候群]の
症状がみられたとしている。
日本腎臓学会の説明では、[ファンコニー
症候群]は腎臓の尿細管という部分の機能が
低下する病気。
腎臓は血液中の老廃物をろ化して尿として
排出するが、尿細管の機能に異常が起きると
尿の源となる液体に含まれるブドウ糖や
アミノ酸といった体の機能の維持に必要な
成分が再吸収されなくなり、筋力低下や
けん怠感、脱水などを引き起こす。
複数の原因が知られていて、遺伝的な要因の
ほか、鎮痛剤や抗生物質などの薬が原因でも
起きることがある。
放置すると、腎臓全体の機能が悪化し、慢性
腎不全に至ることもあり、薬が原因で起きた
場合は、薬の服用をやめると症状が改善する
ことが多いという。
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枝 垂 桜
死者5人を出した[紅麹コレステヘルプ]は、
[機能性表示食品]であることをパッケージに
表示し、健康の維持や増進に役立つという
サプリメント食品の機能を謳っている。
[機能性表示食品]は販売前に、製造・販売
事業者が食品の安全性や機能性の科学的な
根拠などを、国が定めるルールにのっとり
消費者庁に届け出て公表する必要がある。
しかし、国の許可制ではなく、国の審査も
行われないため、事業者の責任で適正に
販売することとなっている。
効果や安全性を国が審査する[特定保健用
食品]や、すでに科学的な根拠が確認された
栄養成分を一定の基準量を含めば国が定めた
表現によって機能性を表示できる[栄養機能
食品]とは異なる制度で、[機能性表示食品]は
国に届け出るだけで販売が可能。
行政機関が、[機能性表示食品]の事業者を
規制できるのは[食品衛生法]に基づく規制。
小林製薬の本社が所在する大阪市は、3月
27日に有害な物質が含まれている疑いが
あるとして[紅麹]の成分を含む[紅麹コレステ
ヘルプ]と[ナットウキナーゼさらさら粒GOLD]、
[ナイシヘルプ+コレステロール]の3種類の
製品について、食品衛生法に基づき、回収を
命じる行政処分を出している。
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健康と安心のメタボへの備えは?
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
ヤ マ ザ ク ラ
紅麹サプリメントの摂取を続けていた利用者
から5人の死者を出し、入院や体調不良を
訴えている人が800人ほども出ている問題に
ついて、厚生労働省は3月28日に、開いた
専門家による調査会で小林製薬から説明を
受けた内容を明らかにした。
説明では、健康被害を被った人が摂取していた
製品ロットから、青カビから発生すること
がある物質の[プベルル酸]が検出されたとした。
[プベルル酸]には、抗マラリアの作用がある
報告はあるが、摂取量や接種期間などが人体に
どのような影響が出るか、また腎臓への影響は
不明で、プベルル酸が持つ毒性について確認
するには、相応の期間が必要だという。
厚生労働省は、国立医薬品食品衛生研究所で
過去3年分のサンプルを分析し、[プベルル酸]の
毒性について調べるほか、[プベルル酸]以外の
物質が含まれていないかも含め原因物質の
特定を進めることを明らかにした。
[プベルル酸]を用いたマウス実験で、5匹中
4匹が死亡したとの報告に関して、専門家は
マラリア感染させたマウスでの実験であり、
毒性が強いとは言い切れないとしている。
また、沖縄では[豆腐餻(よう)]と呼ばれる
珍味が存在し、島豆腐を泡盛や麹、紅麹などに
6ヶ月ほど漬け込んだ発酵食品。
豆腐餻は紅い色をした発酵食品独特の香りが
あり、食感はねっとりとしていてチーズに
近い感触をした小鉢サイズの豆腐料理。
この伝統料理は長年にわたり食用されてきたが
腎臓障害などの健康被害発生の記録はない。
紅麹には、モナコリンというコレステロール
数値を改善する機能を持つ成分が含まれており、
小林製薬は、この含有量を高濃度化し、効用を
高めていることを売りにして来た。
このモナコリンによる薬害の発生がない量に
調整されてはいるとしても、モナコリンの
副作用が影響している可能性も疑われると指摘。
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健康と安心のメタボへの備えは?
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
枝 垂 桜 氷室神社
紅麹は、蒸した米に紅麹菌を混ぜ入れて、
発酵させた米麹で、発酵によって鮮やかな
赤い色素が生まれるほか、さまざまな成分が
産出される。
その成分の中には、人体の機能改善や増進に
寄与するいくつかの成分が含まれる。
脳機能改善効果や高血圧を改善効果で知られる
GABA(γ-アミノ酪酸)や悪玉コレステロール
抑制に効果があるモナコリンKなどの高い
有効性がサプリメントで利用されている。
また、赤い色素成分にも抗酸化作用が含まれて
いるとされている。
腎臓機能損壊で問題化した[紅麹コレステ
ヘルプ]は、LDL(悪玉)コレステロールを下げて、
LDL(悪玉)コレステロール値とHDL(善玉)コレス
テロール値の比率(L/H比)を下げる機能がある
米紅麹ポリケチドが含まれていると謳っている。
他方、麹には青カビが発生しやすく、この
青カビが作る有毒性分には、[シトリニン]や
[アフラトキシン]、[オクラトキシン]、
[ゼアラレノン]、更に[デオキシニバレノール]
などがあるとされ、これらのうちのいずれかが
紅麹製造過程で発生した青カビにより、毒性が
生成されたことが疑われた。
しかし、当初本命視されていた[シトリニン]は
抽出されず、他の毒性成分についても検体からは
検出されなかった。
このため、[未知の成分]が青カビにより生成
されたとして、厚生労働省などの研究機関でも
未知の成分、犯人発見の努力が続けらた。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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備えよ常に! 備えあれば憂いなし
ヤ マ ザ ク ラ
大阪に本社を持つ製薬会社が製造・販売した
[紅麹]の成分が含まれた健康食品を摂取した
あとに腎臓の病気を発症。
29日午前時点で5人が死亡、延べ93人が入院、
医療機関を受診した人はのべ379人が出た。
会社が受けた相談件数はおよそ1万2000件に
及んでおり、台湾や香港、中国本土などでも
紅麹サプリメントによる被害状況が報じられ
購入者への摂取禁止や商品回収を呼びかている。
大阪市が[紅麹コレステヘルプ]など3種類の
製品については有害な物質が含まれている
疑いがあるとして、食品衛生法に基づき、
回収を命じる行政処分を出したほか、国は
厚生労働省関連の医療研究機関も動員して
成分分析など原因解明に乗り出した。
会社側の報告では、[紅麹]を含む健康食品
などを扱う企業の数について、直接取り引きで
52社、それを含めて原料を使用している企業が
173社あり、末端への広がりなどについては
全容の解明に至っていないとしている。
製造時期を調査する中で、想定していない
成分が、2023年4月から12月にかけて製造した
紅麹の原料に含まれている可能性があることが
突き止められて、経過や毒性を備えた成分の
特定作業が進められた。
紅麹に含まれる毒性を備えた成分の[シトリ
ニン]については、製造過程での検査でも
検出されていないことは、早くに報告され未
知の成分の存在追及が全力で勧められた。
EUでは、健康食品に含まれる[シトリニン]の
基準値が厳しく設定されている。
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健康と安心のメタボへの備えは?
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
河 津 桜 佐保川堤
3月11日に開かれた政府の地震調査委員会では、
能登半島地震の震源となった半島沖の海底
断層のズレが確認されたことが報告された。
13年前の巨大地震を振り返り、[岩盤が一気に
破壊されるM9・0の地震が起きる可能性を当時
評価することできなかった。地震学が未熟
だった]と述ている。
だが、その後の13年間の成果として、南海
トラフなど日本周辺のプレートの境界で起きる
地震について、さまざまなケースを想定する
ようになったことや主要な活断層だけでなく
そのほかの活断層も含め、地域をまとめて
評価するようになったことを説明。
一方、東北地方は巨大地震の前には東西方向に
縮むように地殻変動が起きていたのに対し、
地震のあとは東西方向に伸び、安定して
いないことを指摘。
さらに、13年前に大きく滑らなかった場所が
まだ残っているとして引き続き規模の大きな
地震に注意が必要だとも述べた。
特に、房総沖には割れ残りとされる部分の
存在も指摘されており、M7や8クラスの
地震が起きる確率は高く、巨大地震が
あったので東北地方はしばらく安全だと
思わないことが非常に重要だとしている。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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備えよ常に! 備えあれば憂いなし
河 津 桜
地震調査委員会は、3月11日の定例の会合で、
能登半島沖の北東側の[珠洲沖セグメント]
(F43)がおよそ3m隆起していたとする
海上保安庁の調査結果が新たに報告された。
これに基づき、能登半島地震に伴う変動の
可能性が高いとする評価結果をまとめた。
既に確認されている能登半島の北西沖の
[猿山沖セグメント]と呼ばれる断層の2つの
活断層の間には[輪島沖セグメント]があるが、
浅瀬のため船による調査は出来なかった。
また、富山湾の沖合で見つかっていた斜面の
崩壊について海上保安庁が追加調査結果で、
これまでの南北500m、東西80mほどから、
南北3・5Km、東西1Kmほどと広範囲に及んで
いたことが報告された。
この崩落が、富山湾で確認された津波の
発生原因となったことが推測されている。
このほか、地震調査委員会は、千葉県東方沖や
その周辺では2月26日以降地震活動が活発に
なり、震度1以上を観測した地震が、3月11日
午後5時までに42回確認されていると報告。
房総半島では地震の大きな原因となっている
陸側と海側のプレートの境界がゆっくりと
ずれ動く[スロースリップ]と呼ばれる地殻変動も
次第に小さくなっていることが確認されている。
過去には数ヶ月程度地震活動が継続したケースも
あり、地震調査委員会は今後も震度5弱程度の
強い揺れを伴う地震に注意が必要だとしている。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
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陽 光 桜
能登半島地震では、地下の流体の動きが
地震の発生の引き金を引いたとされている。
能登半島の先端部の、珠洲市北部を中心に、
2020年12月から2023年末までに500回以上の
地震の発生が記録されている。
これらの群発地震の震源の深さは、気象庁の
報告ではほとんど全てが約10Kmだった。
京都大の解析によると、半島先端部の地下では
2020年11月以降、約3000万㎥の流体が、地下の
深い部分から上昇してきて、深さ15~20kmの
位置まで達した。
正体は地殻から強い圧力によって滲みだした
水だとされる、この流体が岩盤の割れ目の
隙間に入り込んで潤滑油のように働くことで、
滑りを発生させて地震を群発させたとされる。
水が滲みこんで来ることで、周囲の岩盤には
広範囲でひずみがたまり、海底活断層が動き
やすくなっていた可能性を推測している。
流体が、M7・6の地震発生にどのように関与
したかを詳しく調査するため、兵庫県立大の
研究グループは、半島の北~北東沖の海底で、
自然の電磁波の測定を進めている。
電流を通しやすい水の性質を利用し、その
分布や量を17ヶ所で詳しく測定して、活断層と
水の関係を調べるという。
水と大地震の関係性が詳しく分かれば、全国で
地下深部の水の分布を調べることで地震発生の
リスクを推測できる可能性があるのではと期待。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
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備えよ常に! 備えあれば憂いなし
枝 垂 桜
千葉県東方沖を震源とする地震が、2月下旬
から頻発しており、懸念が高まっている。
気象庁の震度データでは、2月27日から3月
17日までに、最大震度1以上の地震を46回観測。
最大震度4の地震が4回、最大震度3の地震も
7回と、比較的大きな揺れも観測している。
この地域では、過去にも観測された[スロー
スリップ]と呼ばれるすべり現象が起きている。
これらの地震は、断層の動きで地震が起きる
のではなく、岩盤がゆっくりと滑ることで、
新たにできた歪によって地震が発生している。
政府の地震調査委員会は、この地域では1996年、
2002年、07年、11年、14年、18年と数年おきに
スロースリップが起きており、07年には
最大震度5弱の地震が発生している。
同じ程度の地震が今回の地震活動でも起きる
可能性があるとして注意を呼びかけている。
更に専門家が指摘しているのは、房総半島
周辺の2つの割れ残りによる地震の発生。
一つ目は、2011年に発生した東北地方太平洋沖
地震では、日本海溝沿いに全長450Kmの断層が
動いたが、南端の千葉県東方沖の断層は動かず、
割れ残っていること。
千葉県が2016年に発表した被害想定によると、
この割れ残りが動いた場合、最大でM8.2の
地震が発生し、最大8・8mの津波が銚子市を
襲い、建物の全壊約2900棟、半壊が約6700棟
死者は最大約5600人出ると想定されている。
もう一つが、相模トラフで発生した地震。
1703年に相模トラフで発生した元禄地震
(M7・9〜8・2)では、割れが房総半島の東側まで
全域に及んだが、1923年のM7・9の関東大震災
では、震源域は元禄地震よりも震源域が短く、
房総半島の東側に割れ残りが存在すること。
専門家は、M6・5もしくはM7程度の地震が
起きると、割れ残りを刺激し、M8クラスの
巨大地震を引き起こすリスクがあると指摘する。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
河 津 桜
1月に発生した能登半島地震では、半島の
北側に在る海底活断層がおよそ150Kmに
亘り動いたとされている。
専門家が、各地で観測された津波の波形を基に、
コンピューターで解析したところ、半島北側の
活断層、F43が地震前と比べて3~4m程度ずれ
動いたとみられている。
しかし、F43の東に連なる断層のF42は、半島に
近い北西部分は連動して動いたことが確認されて
いるものの、北東沖の佐渡島沖に伸びる部分は、
ほぼ動いておらず、割れ残りが存在する可能性が
あるとしている。
もし、この部分が今後動いてM7級の地震が
起きれば最短で数分後、佐渡島を含む新潟県
沿岸などに高さ3mを超える津波が押し寄せる
リスクがあるとして、警戒を呼び掛けている。
更に能登半島沖の北西側に沿って伸びる断層の
F46の先は、金沢市沖の断層にも連なっている
可能性が指摘されている。
また、金沢市南東縁を石川県河北郡津幡町から
白山市明島町付近まで伸びる全長26Kmの
森本・富樫断層帯は、政府の地震調査委員会の
評価で、30年以内の地震の発生確率が最も高い
[Sランク]に分類されているリスクの高い断層だ。
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備えよ常に! 備えあれば憂いなし
ヤ マ ザ ク ラ 奈良公園
台湾の東海岸地域は、フィリピン海プレートが
年間約8~9cmずつ台湾側に移動していると
されており、急速に蓄積される歪による地震が
多発する地域である。
専門家の説明では、4月3日の地震は台湾の
東海岸中部に位置する花蓮市から南へ150Kmの
台東市まで伸びる[花東縦谷活断層帯]の北端を
震源として発生したと指摘している。
この断層帯を震源として、1951年10月22日と
3日後の25日M7・3の地震が発生、更に1957年
にも同じ規模の地震が続いて発生している。
これらの地震から70年前後経過しており、
蓄積されてきた歪は単純計算でも約6m分にも
達していることから、今後、同じこの断層帯の
南方で大規模な地震が前回同様、続発する
可能性があると指摘。
花蓮市では2018年2月6日に、花蓮市内を走る
米崙断層を震源としたM 6.7の直下地震が発生。
17人が死亡したほか、断層沿いのホテルや
ビルの多くが倒壊し、観光名所の太魯閣峡谷で
崩落が発生するなどの被害が出ている。
1999年9月21日には、台湾中部の南投県集集鎮
付近を震源とM7・6、最大震度7の 集集鎮地震
では、複数の町や集落が壊滅的な直撃を受け、
家屋の倒壊や地滑りなどで2,415人の死者と
1万1306人の負傷者が出た。
地震に因る揺れは台湾全土に及び、ハイテクの
都市、新竹市の工場群でも大きな被害が出た。
24年4月3日に発生した花蓮市を震源とする
地震でも、新竹市に拠点を置く半導体企業
TSMCは設備に被害が出たが、1日ほどで
復旧率が70%に達したとしている。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
河 津 桜 佐保川堤
4月3日午前8時58分ごろ、台湾花蓮市沿岸
付近の深さ23Kmを震源とするM7・7の大きな
地震が発生した。
台湾当局 によると東部の花蓮県では震度6強を
観測、日本時間の3日夜11時までに、花蓮県で
落石などで9人が死亡落石などで9人が死亡し、
けが人は同県や 台北市 、隣接の新北市などの
広い範囲で1011人に上った。
同日午後10時現在で143人が崩れた建物などに
閉じ込められている。
台湾は、日本列島の太平洋側に伸びる南海
トラフが九州沖から更に南西諸島沖を弧を
描いて南西に伸びる先端に存在し、東からの
フィリピン海プレートとの衝突で生み出された。
台湾は、約300万年から数100万年前にフィリ
ピン海プレートがユーラシア大陸のプレートに
せり上がるように衝突および激しい加圧により、
台湾島が海底より隆起して誕生し、島の中央に
脊梁山脈が形成された。
現在、台湾が乗るユーラシアプレートに対して、
台湾北部では東からフィリピン海プレートが
沈み込んでいるが、花蓮付近ではフィリピン海
プレートが南から年間7cmのスピードで、突き
刺さるように沈み込んでいると見られているが
詳しい実態は不明だとされる。
また、台湾南部ではユーラシアプレートが
フィリピン海プレートの下に下に沈み込むなど、
非常に複雑なプレート同士のせめぎ合いがある。
今回の地震の震源となった花蓮市から、山側の
裾に沿って、台湾南部の太平洋側の台東市まで
全長150Kmの花東縦谷断層帯が伸びている。
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
健康と安心のメタボへの備えは?
備えよ常に! 備えあれば憂いなし
河 津 桜 佐保川堤
欧州連合(EU)の気象情報機関[コペルニクス
気候変動サービス]の観測データで、今年
2月の世界気温は2月としては観測史上
最高だったことが明らかになった。
月間気温の観測史上最高更新は9ヶ月連続。
コペルニクスによると、今年2月の気温は
産業革命前の2月の平均気温を1・77度上回った。
2月までの過去12ヶ月の気温も産業革命前の
水準より1・56度高く、観測史上最高になった。
2023年に発生したスーパーエルニーニョに
よる影響も大きかったと推測されるが、気候
変動の厳しい節目を迎えることになった。
2015年12月のフランス・パリでのCOP21で
締結されたパリ協定の柱は、世界共通の長期
目標として設定された平均気温を2℃以下に
抑えることと、1・5℃に抑える努力を追求すると
した目標に虚しさを覚えるものだ。
この結果は、既に豪グレートバリアリーフに
おける広範なサンゴの白化にも表れている。
日本でも、沖縄近海のサンゴ礁での白化が
顕著になところが見られるようになった。
34万5000平方キロキロにも及ぶ広大な豪の
グレートバリアリーフは世界最大のサンゴ礁で、
1500種以上の魚類や411種の硬質サンゴが生息。
サンゴの白化現象は、海水温が通常より高い
状態が長引くことによるストレスで、サンゴが
組織内から藻類を排出して、食料源を失う
ことで餓死して、炭酸塩の骨格が露出して
白くなることによる。
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ヤ マ ザ ク ラ
大阪に本社を持つ製薬会社が製造・販売した
[紅麹]の成分が含まれた健康食品を摂取した
あとに腎臓の病気を発症。
29日午前時点で5人が死亡、延べ93人が入院、
医療機関を受診した人はのべ379人が出た。
会社が受けた相談件数はおよそ1万2000件に
及んでおり、台湾や香港、中国本土などでも
紅麹サプリメントによる被害状況が報じられ
購入者への摂取禁止や商品回収を呼びかている。
大阪市が[紅麹コレステヘルプ]など3種類の
製品については有害な物質が含まれている
疑いがあるとして、食品衛生法に基づき、
回収を命じる行政処分を出したほか、国は
厚生労働省関連の医療研究機関も動員して
成分分析など原因解明に乗り出した。
会社側の報告では、[紅麹]を含む健康食品
などを扱う企業の数について、直接取り引きで
52社、それを含めて原料を使用している企業が
173社あり、末端への広がりなどについては
全容の解明に至っていないとしている。
製造時期を調査する中で、想定していない
成分が、2023年4月から12月にかけて製造した
紅麹の原料に含まれている可能性があることが
突き止められて、経過や毒性を備えた成分の
特定作業が進められた。
紅麹に含まれる毒性を備えた成分の[シトリ
ニン]については、製造過程での検査でも
検出されていないことは、早くに報告され未
知の成分の存在追及が全力で勧められた。
EUでは、健康食品に含まれる[シトリニン]の
基準値が厳しく設定されている。
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河津桜咲く佐保川堤
日本国内には、階数が20階以上のタワマン
(タワーマンション)と呼ばれている[超高層
マンション]がおよそ1400棟ほどあり、2024年
以降に完成が予定されている棟数は、およそ
300棟ほどで、総戸数が10戸以上になる。
2003年ごろから、タワマン建設ブームが起きて、
2002年から10年間に600棟ほどが建てられた。
これらの超高層マンションは、今年当りから
順次、大規模補修工事が始まる。
工事の規模が大きく、コストも割高なので
工事に絡む様々な問題が発生しそうだ。
ブラジルのサンパウロ州の景勝地、サントス市の
海岸沿いには、多くのタワマンが立ち並ぶ。
1950~70年代の建設ラッシュで建てられた
古い高級タワマン多くが傾いているという。
2023年9月に、市当局が市内に傾いたタワマンが
319棟あると調査報告を発表。
傾きの原因は、サントス市の土壌は、地表から
約7mは砂地で、その下は30〜40mまでは
柔らかい粘土層となっていること。
こうした土壌では、50m以上の基礎杭を打つ
必要があるが、建設ラッシュの当時、地質
調査が適正に行われず、多くの建物は4~5m
程度しか基礎杭を打ち込んでいなかった。
サントス市のマンションの多くは2度以上も
傾いており、補修する費用負担が出来ず、
傾いたエントランスや部屋をセメントで
傾きの傾斜を補修するのが精一杯だという。
日本建築学会のHPの[建物の傾きによる健康
障害]では、0.29度で[傾斜を感じる]、0.46度で
[傾斜に対して強い意識、苦情の多発]、1.3度で
[牽引感、ふらふら感、浮動感などの自覚症状が
見られる]、2~3度で[めまい、頭痛、はきけ、
食欲不振などの比較的重い症状]としている。
もし、日本の国内でタワマンが傾いた時の
対応はどうするのだろうか。
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