日本腎臓学会の調査では、これまでに報告
された腎機能障害を発症した患者のほぼ
すべてで腎臓の機能障害の一種[ファンコニー
症候群]という病気が見られることを公表した。
4月1日、腎臓疾患の専門医は[最近まで摂取
していた人は症状が残っている可能性もある
ので検査を受けてほしい]と呼びかけた。
日本腎臓学会は、回収の対象となっている
小林製薬の3つの製品を摂取したあとに、
腎臓に障害が出た患者がいないか調査を
行った結果、4月1日の段階で報告された
患者47人中46人で[ファンコニー症候群]の
症状がみられたとしている。
日本腎臓学会の説明では、[ファンコニー
症候群]は腎臓の尿細管という部分の機能が
低下する病気。
腎臓は血液中の老廃物をろ化して尿として
排出するが、尿細管の機能に異常が起きると
尿の源となる液体に含まれるブドウ糖や
アミノ酸といった体の機能の維持に必要な
成分が再吸収されなくなり、筋力低下や
けん怠感、脱水などを引き起こす。
複数の原因が知られていて、遺伝的な要因の
ほか、鎮痛剤や抗生物質などの薬が原因でも
起きることがある。
放置すると、腎臓全体の機能が悪化し、慢性
腎不全に至ることもあり、薬が原因で起きた
場合は、薬の服用をやめると症状が改善する
ことが多いという。
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