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2024年4月25日木曜日

房総半島沖にも二つの割れ残りに危険性

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
平 野 神 社   魁



千葉県東方沖を震源とする地震が、2月下旬

から頻発しており、懸念が高まっている。

気象庁の震度データでは、2月27日から3月

17日までに、最大震度1以上の地震を46回観測。

最大震度4の地震が4回、最大震度3の地震も

7回と、比較的大きな揺れも観測している。

この地域では、過去にも観測された[スロー

スリップ]と呼ばれるすべり現象が起きている。

これらの地震は、断層の動きで地震が起きる

のではなく、岩盤がゆっくりと滑ることで、

新たにできた歪によって地震が発生している。

政府の地震調査委員会は、この地域では1996年、

2002年、07年、11年、14年、18年と数年おきに

スロースリップが起きており、07年には

最大震度5弱の地震が発生している。

同じ程度の地震が今回の地震活動でも起きる

可能性があるとして注意を呼びかけている。

更に専門家が指摘しているのは、房総半島

周辺の2つの割れ残りによる地震の発生。

一つ目は、2011年に発生した東北地方太平洋沖

地震では、日本海溝沿いに全長450Kmの断層が

動いたが、南端の千葉県東方沖の断層は動かず、

割れ残っていること。

千葉県が2016年に発表した被害想定によると、

この割れ残りが動いた場合、最大でM8.2の

地震が発生し、最大8・8mの津波が銚子市を

襲い、建物の全壊約2900棟、半壊が約6700棟

死者は最大約5600人出ると想定されている。

もう一つが、相模トラフで発生した地震。

1703年に相模トラフで発生した元禄地震

(M7・9〜8・2)では、割れが房総半島の東側まで

全域に及んだが、1923年のM7・9の関東大震災

では、震源域は元禄地震よりも震源域が短く、

房総半島の東側に割れ残りが存在すること。

専門家は、M6・5もしくはM7程度の地震が

起きると、割れ残りを刺激し、M8クラスの

巨大地震を引き起こすリスクがあると指摘する。

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