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2024年4月12日金曜日

能登半島地震 地下の流体と活断層の関係調査

備えよ常に! 備えあれば憂いなし
陽  光  桜



能登半島地震では、地下の流体の動きが

地震の発生の引き金を引いたとされている。

能登半島の先端部の、珠洲市北部を中心に、

2020年12月から2023年末までに500回以上の

地震の発生が記録されている。

これらの群発地震の震源の深さは、気象庁の

報告ではほとんど全てが約10Kmだった。

京都大の解析によると、半島先端部の地下では

2020年11月以降、約3000万㎥の流体が、地下の

深い部分から上昇してきて、深さ15~20kmの

位置まで達した。

正体は地殻から強い圧力によって滲みだした

水だとされる、この流体が岩盤の割れ目の

隙間に入り込んで潤滑油のように働くことで、

滑りを発生させて地震を群発させたとされる。

水が滲みこんで来ることで、周囲の岩盤には

広範囲でひずみがたまり、海底活断層が動き

やすくなっていた可能性を推測している。

流体が、M7・6の地震発生にどのように関与

したかを詳しく調査するため、兵庫県立大の

研究グループは、半島の北~北東沖の海底で、

自然の電磁波の測定を進めている。

電流を通しやすい水の性質を利用し、その

分布や量を17ヶ所で詳しく測定して、活断層と

水の関係を調べるという。

水と大地震の関係性が詳しく分かれば、全国で

地下深部の水の分布を調べることで地震発生の

リスクを推測できる可能性があるのではと期待。

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