ロシアのシベリアにあるイルクーツク・ペスト
対策研究所の28歳の女性職員が原因不明の
肺炎で死亡した。
他にも数名が隔離されたとされる。
感染症対策を管轄するロシア連邦消費者権利
保護・福祉監督庁は10月7日の声明で、感染症が
流行するリスクはないとし、イルクーツク州で
実施してきた一連の予防措置を縮小しつつあると
明らかにして、事態の収束を図った。
これに対し、米国務省と疾病対策センター
(CDC)は、状況を注視していると述べた。
世界保健機関(WHO)は5日に、ロシア保健当局と
連絡を取り、何が起きたのか、どのような
検査が行われているのか、そして国際的な
公衆衛生上の影響の可能性について確認して
いると発表した。
テドロス事務局長は7日、ロシア人職員の
死亡について[完全なリスク評価]はまだ
できていないと説明、国際規則に基づき、
適時かつ完全で透明性のある情報共有が
不可欠だ]と述べた
肺ペストは、ペスト菌(Yersinia pestis)に
よって引き起こされ、致死性の高い肺感染症。
ペスト菌は、体のさまざまな部位を侵すが、
肺ペストをペスト感染症の中で最も危険な
形態とされている。
最も一般的な腺ペストは、ノミに刺された後、
または皮膚の切り傷や裂傷から細菌が侵入する
ことで発症する場合が多い。
感染するとリンパ節が腫れて痛みを伴い、
敗血症性ペストへと進行する可能性がある。
敗血症性ペストは血流に感染し、臓器不全を
引き起こす恐れがある。
咽頭ペストは、ペスト菌に感染した肉を
食べた後に喉が侵される。
14世紀には、欧州でペスト感染症で5000万人が
死亡したとされ、[黒死病]と恐れられた。
現在もオセアニアを除くすべての大陸に
依然として存在しており、WHOによると
1990年代以降、ヒトのペスト感染例の
ほとんどはアフリカで発生しているという。
CDCによれば、米国で最後に肺ペストで死者が
出たのは2025年7月、アリゾナ州。
患者の若い男性は、病気の猫の世話をしており、
猫から感染したと考えられている。
WHOは、今回の肺ペストに関して、一般の
人々にとってのリスクは低いとしている。
また、ペスト患者の周囲の人々に対し、
患者との直接接触を避け、感染した体液への
接触には十分注意するよう勧告している。
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