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2008年2月24日日曜日

山中の寒行



一條の滝   油絵   10号



不順な冬空の天気が続いて,憂鬱な日が

続いています。

昨日は、天気予報では午後から晴れて、

3月中旬並みの気温になる久々の好天気

との予報にホッとしたものです。

そして、午後、予報どおりに少しは明るく

なってきた気配で、何日ぶりかで、山を

一巡りする準備をして出かけました。

天気が悪くなれば、途中から帰ってくると

言い残して家を出て、森に入る頃からは

風が強くなり、スギの枯れ葉が、どんどん

落ちてきて道を埋める勢いです。

上空は、相当強い風が吹いていることが

うかがい知れます。

常緑樹の青い葉も、枝ごと吹きちぎられて

落ちています。

一時間ほどで見晴らしの良い山頂に

出ましたが、冷たい西風が吹き付けてきて、

備えの万全でない身には長居は無用。

盆地の向うの山並みの先は雲の切れ間も

見え、丁度、前線が通り過ぎているのだと

思われました。

この後は天気は落着くだろうと判断して、

先に進み、再び森の中を歩き続けました。

ふと気がつくと、谷川のせせらぎしか

耳に入らない静かな世界になっていました。

風の当らない、山の裏側の地域に

入っているのです。

その時に、雪が木の間越に舞い降りて

来たのです。

森の中は、なんだか薄暗くて夕方の

ような雰囲気です。

丁度途半ば。

峠を一つ越えて下る2時間は、冷たい

向かい風と時折 吹き付ける雪の洗礼を

受けながらの寒中の行でした。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。

安全と安心非常持出袋の準備は?




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