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2008年2月25日月曜日

奥山のサザンカ


白樺  油絵  10号


いつも通る奥山の一角に、サザンカの木が

数本植えられています。

絵画の題材にはピッタリだと思うのですが、

山中なので描いている人には出会いません。

自生のヤブ椿のようにも思えましたが、山裾の

公園に植えられている、立寒椿の仲間のようです。

公園の椿よりも温度差の関係からか、11月の

半ば頃、モミジの紅葉が始まる頃から咲き始めます。

紅い花と、ピンクの二色があり、ピンクの方が早くに

咲き終わるようです。

二月も終りに近づいた今も、この赤い花が咲き

続けています。

花の大きさは、咲き初めよりも、寒さに備えてなのか

小振りになってきていて、今では葉の影になって

咲いているような控え目な姿には、ヤブ椿のような

雰囲気があります。

常々、ここに、一休み出来るベンチがあると嬉しい

のにと、思いながら通り過ぎる場所です。

春から秋にかけては、ここで腰を降ろして休んだり

握り飯をぱくついたりするのですが、この季節は

冷え込みがきつくて、しばらく、立ち止まって花を

見る程度で別れます。

この辺りはヒヨドリが多いところで、彼等が山に

帰ってくる春からは、ヒヨドリの集会所の中に

いるような賑やかな時があります。

鳴き声の種類を数えたことがありますが、物まね

の声以外で、会話をしていると思われる鳴き声が

7~8種類も数えられたことがありました。

奥山で長く咲き続けられるのは、やんちゃ集団の

ヒヨドリが山から下りているからでしょう。

備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。

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