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2010年8月16日月曜日

大企業も投機に狂奔する中国

初冠雪  油絵  10号









金融危機後の景気回復に備えて中国政府は4兆元

(約56兆円)もの資金を投入しましたが、この資金の

2/3は地方政府や国有企業に渡りました。

膨大な資金は主として、道路や橋などの土木関係や

建造物などに投じられました。

一部は国の指導をかいくぐって、株式市場に、更に

不動産開発へと向い、バブルを引起しています。

地方政府も国有企業も実業をそっちのけで、投機に

狂奔するようになって、今では、投機対象が食料品に

向かって来ており、中華料理に必要不可欠なニンニクは

7月に入って30%も高騰しています。

ニンニクの産地では、投機集団が倉庫に入っている

ニンニクを丸ごと買い占めて、転売を繰り返すコロガシが

常態化しており、企業だけでなく個人も投資集団を組織し

コロガシに参加して値上げを煽っています。

対象は、やはり料理に欠かせない緑豆やショウガから

一般野菜まで広がっており、価格が急騰しています。

一時の高値から下落し、価格が安定していた豚肉も

最近急騰しだし、大掛かりな小麦の買占めが行なわれ

出したとの情報も飛び交い、不安が広がっています。

食料品の高騰は庶民の不満を募らせる最大の要因

なりますが、政府は安定化に備えた介入をしていません。

 「備えよ常に! 備えあれば憂いなし」ですね。
 
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