アンスリウム 油絵 10号
今年の夏の異常な暑さで農作物には大きな影響が出た。
特に主食の穀物減収の影響は世界的な深刻さを増す。
幸に日本のコメの収量には、大きく影響を与えることは
なかったが、世界の小麦の生産地では異常が起きている。
春からの干ばつが続いていた小麦の主要輸出国である
ロシアでは、森林や草原に火災が発生して、昨年より
30%減収となり、小麦の輸出を禁止する事態に。
小麦価格は暴騰したが、在庫の備えも有り、極端な
品不足にはならないとのことで安心感が漂っていた。
しかし、今度は日本が小麦輸入量の2割を依存している
オーストラリアで異常が発生して状況が一転している。
西部の穀倉地帯が干ばつで大きな被害を受けていたが、
今度は穀倉地帯の東部の内陸部で11月から豪雨が
続いて洪水が発生し、小麦畑が大規模な冠水状態と
なって、大幅な減収になると予測されている。
日本で唯一価格統制が行なわれている小麦だが、当面
在庫量には心配ないとは言え、8月に国際価格が倍近くに
急騰した影響で10月から、政府の売り渡し価格が
僅かに引上げられたが、オーストラリアの減収の影響で
更に価格上昇が予測され、来年には大幅な値上げが
実施される事態になりそうだ。
小麦不足や価格上昇に備えて、積極的にコメを利用する
対策を、国策として立てるべき時代になって来ている。
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