舞台の踊り子 複製画 10号
インフルエンザといえば、新型や鳥インフルエンザを
連想しますが、インフルエンザウィルスとは別種の
インフルエンザ菌でヒブ(hib)というのが有ります。
この菌は、インフルエンザウィルスと同じように、人の
飛沫で感染が広がる感染の条件を備えています。
怖いのは、乳幼児が感染すると鼻や咽喉に止まり、
細菌性髄膜炎などを引起すことです。
毎年、1000人ほどの乳幼児が髄膜炎の犠牲になって
全体の60%ほどがヒブが原因になっています。
日本ではやっと2008年から感染予防に備えたワクチン
接種が可能となりましたが、接種には3万円ほど必要で
全ての乳幼児が接種できるにはほど遠い状況です。
1998年に世界保健機関(WHO)が開発途上国などを
念頭において、ヒブワクチンの接種を勧告しましたが、
以来日本は勧告を無視して接種を認めず、10年経って
やっと接種が実現したものです。
この間、推計では数千人の子供が髄膜炎に侵された
ことになり、ここにも予防に備えた医療行政の遅れ、
特にワクチンに対する甚だしい後進性が露呈しています。
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