散り急ぐイチョウ

青い花瓶のバラ　　油絵　　１０号

イチョウ並みの道は、夜半に吹いた風の性もあって

路面に散った落ち葉が溝や歩道に吹き寄せられて

積み上がっていた。

朝の早いお宅では、既にビニール袋に詰まった落ち葉が

三つも四つも積上げられている。

しかし、散り止らない落ち葉は、掃き清めた門口にも

容赦なく吹き溜まり、路面にも散り敷く。

特にイチョウの葉は脂分が多く葉脈が硬いため、うっかり

踏むと滑り易いため、転倒防止に備えて清掃を急ぐ

必要があっても、長い並木道であるだけに、お役所には

任せておけず、沿道の住民は歓迎しない落ち葉の清掃

作業を毎年強いられることになる。

玄関先で転倒してけが人でも出れば、補償問題などの

煩わしい事件で厭な思いもさせられることになり兼ねない。

今年は、急激な寒さのためか、イチョウの黄葉期間が

短く、落葉も非常に早くて、ゆっくり楽しめなかった。

１週間前に緑の葉が混じっていたのが、翌週の日曜に

見に行くと、早や梢に少し残して散ってしまっていた。

また、昨年は落ちて足の踏み場もなかった公園の

イチョウのギンナンが、今年は一つも見当たらない。

カキも不作だと嘆く人もいたが、ギンナンも不作なのか。

こちらは、後始末に泣かされないので、不作がありがたい。

　「備えよ常に！　備えあれば憂いなし」ですね。
　
　健康と安心のメタボへの備えは？




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