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2010年12月15日水曜日

奈良時代の九九の勉強

凱旋門のある通り  油絵  10号




平城京の京域内にある役所跡が並ぶ一角から出土した

木簡に、九九を勉強していたことが判る文字が書かれて

いるのが見付かった。

九九は、中国の春秋時代(紀元前770から前403年)に

作り出され、その後に日本にも伝えられたもの。

平城京から見付かっているので、九九は奈良時代か

それ以前に伝わっていたことになります。

平安時代に入って、貴族の子弟教育に使用された

教科書に九九が出てきている。

木簡には「一九如九」と書かれており、「いんくはくのごとし」

と読み、「如」は「等しい・同一」などの意味を備えている。

木簡に書かれている字体から判断して、まだ字を書くことに

上達していない下級の役人が、木簡に九九を書いて

勉強していたものと推定されています。

先生役の上級役人の前に座って、新入りの役人達は

九九を口にしながら勉強していたのでしょう。

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